鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第七話
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撃が当たり、現実世界に被害が及ぶかもしれなかったのだ。その緊張の糸が切れた証でもあった。
「今回もなかなかヤバかったな〜・・・」
「ええ・・・まさかあんなに苦戦するなんて・・・」
「もうくたくた〜・・・」
「・・・そうだねぇ・・・」
各々が敵の感想を述べている中、蓮は一人、考え込んでいた。
(何でアイツはモナドの力を知っていたんだ・・・?何でバーテックスが・・・)
自分で調べても、ほとんど何も出てこず、唯一、当主の唯香からしか聞き出せなかった、モナドの情報。
奴らは、バーテックスは、モナドを知っているのか、それとも・・・
くぅ〜・・・
そう考えこんでいると、少し間抜けな音が鳴った。蓮が周囲を見渡すと、銀は"違う"と手を顔の前で振り、園子も自分の胸の前で×を作った。すると、顔を真っ赤にした須美がゆっくりと手を挙げた。
「・・・ゴメンなさい・・・私・・・」
顔を真っ赤にした須美を見て、ほかの三人は思わず吹き出してしまった。
「・・・っくっくっく」
「あははっ!須美の腹が鳴った!」
「そういえば何も食べてなかったね〜、お腹すいた〜」
「うぅ〜〜〜」
須美が真っ赤になって唸る。ひとしきり笑ったころには、もう蓮の悩みは、頭の中からなくなっていた。
「よし!じゃあ今から僕の家でご飯にしようか!」
「いいのか蓮!?」
「元々そのはずだったしね、バーテックスが来たからお預けになってただけで」
「わ〜い!たっのしみたっのしみ〜!」
「有難いわ・・・ありがとう、蓮君」
その後、須美たち3人は蓮と共に白鳥家へと戻り、その蕎麦と野菜の美味しさに舌鼓を打つのだった・・・
「アタシうどん派から蕎麦派になりそう・・・」
「「!?」」
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