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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第七話
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須美と園子は打開策を考える。聖剣によるパワーアップは邪魔されて使えない。だが、ただの攻撃ではアイツには届かない。何か手は無い物か。

バーテックスは光弾では弾かれてしまう事を確認すると、4本の足を束ね、重ね合わせ、光弾を収束させ、ビームを放ってきた。

「っ!?銀ちゃん!後ろに隠れて!」

「っああ!」

ビームを見た蓮は咄嗟に銀を後ろに行かせ、『(シールド)』アーツを起動させる。ビームは『(シールド)』アーツに弾かれ、上空へと飛んで行く。
ビーム照射により、アーツを張る蓮の身体がじりじりと後退する。そうはさせまいと後ろから銀が蓮に抱きつき、双斧を地面に突き立て、固定させる。

「二人共!無事!?」

「なんっ、とか・・・!」

「れー君!あと何秒ぐらい持ちそう!?」

「多分20秒ってところじゃないかなっ・・・!それ以上は多分っ、アーツが消えるっ!」

それを聞いた園子の思考が高速で回転する。蓮と銀は動けない。アーツの力を借りることはできない。何とか出来るのは自分と須美だけ・・・
周囲を見渡し、己の武器を見て、須美と敵を確認し・・・園子は閃いた。

「ぴっかーん!」

「そのっち!?」

「わっしー!私に合わせて!」

「!?わ、わかったわ!」

園子は自らの槍を階段状に変化させ、その上を須美が弓を構えながら駆け抜ける。言葉はほとんど交わしていなかったが、それでも理解できた。
須美は槍の最後の穂先にたどり着いた瞬間、足に力を込め、飛んだ。



この距離なら、鷲尾須美は外さない。



「南八幡・・・大菩薩っ!」

弓の前に菊の紋章が現れ、そこを通すように矢を射る。須美の気合いを込めた一撃は紋章を通った瞬間に巨大化し、今尚ビームを放ち続ける敵の発射口に直撃、破壊する。ビームは止まり、バーテックスは破壊された部分から黒煙を噴き出してふらふらと落下し始めた。

「蓮君!銀!」

「れー君!ミノさん!」

「「了解!!!」」

ビームが止んだと同時に二人の合図に合わせ、バーテックスに突撃する銀と蓮。
蓮は『(スラッシュ)』アーツを起動させ、銀に力を分け与える。

「ここから、出ていけぇぇぇ〜!!」

園子の叫びと同時に、階段にしていた槍をそのままバーテックスに叩き付けた。


「「うおおおおおお!!!!!」」


落下してきたバーテックスは、銀と蓮によって切り刻まれ、花弁となって消滅した。



















「「「「ふぃ〜・・・・・」」」」


戦いが終わった4人はようやく安堵のため息をつく。
今回の戦闘でケガは誰一人負わずに済んだものの、あと一歩遅ければ樹海に攻
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