鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第七話
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だあるよ」
「もしかして、さ」
「・・・銀ちゃんも同じ事考え付いた?」
「うん、ほかのアーツもアタシたちに使えるんじゃないかな〜って」
それは僕も思っていた。今僕が使えるアーツは、斬撃の威力を上げる『斬』。ボウガン状に変形し矢を放つ『射』。そしてバリアを張れる『盾』。
コレを皆に、自由に付与できるとしたら・・・
「蓮?」
「・・・明日の訓練で試してみよっか、それ」
「お?アタシの案採用?やった!」
自分の案が採用され、喜ぶ銀。そうしていると須美と園子が部屋へと帰って来た。
「はぁ、疲れたわ・・・」
「ただいま〜・・・何か話してた〜?」
「お帰り、のこちゃん、須美ちゃん。明日のことをちょっとね」
「え〜なになに〜?」
「明日になったら話すよ。今日は遅いからもう寝よ?」
「え〜いけず〜」
その後も、園子と須美の質問攻めは続いたが、「お楽しみは明日で」と言う蓮と銀の口を割ることはかなわず、渋々眠りにつくのだった。
その翌日、訓練終了後の時。
「蓮、やるなら今じゃないか?」
「そうだね、じゃあ始めようか。須美ちゃん、のこちゃん、ちょっと集まって〜」
「「?」」
3日目となると慣れて来たのか、息があまり上がらなくなった4人。蓮は帰り支度をする須美と園子を呼び止めた。
「どうしたの?蓮君」
「いやさ、昨日言ってたやつをを始めようかと思いまして」
「寝る前にミノさんとお話ししてたアレ〜?」
「そうそれ」
蓮は須美と園子に昨日銀と相談した「モナドアーツの実験」の事を話した。
「ふむふむ〜?つまり聖剣様の力を私達に使えるかもってこと〜?」
「そういう事。まぁまだ仮説なんだけどね」
「確かに・・・私達あまり気にしてなかったけど、銀に張った盾・・・あれも新しい力なのよね」
「[蓮なら出来そう]とか言う理由でそこまで気にしてなかったもんな」
「あはは・・・じゃあ早速だけど、始めようか」
「「「うん!(おう!)」」」
実験するに当たって、安芸先生から的をいくつか貰った。これは壊しても問題ないそう。
「じゃあ先ず須美ちゃんから行こうか」
「わかったわ、準備出来てるから、何時でもいいわ」
そう言うと須美ちゃんが弓を構え、僕は『盾』アーツを張った時の様に強く念じる。
念じる内容は一つ、【彼女の武器の強化】だ。
そう強く念じると、モナドの鍔に『射』の文字が現れ、モナドの形状がボウガンへと変わる。
それと同時に、須美ちゃん
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