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少年は勇者達の未来の為に。
鷲尾須美は勇者である 再臨の章
第七話
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合宿二日目、引き続きボール回避訓練の最中、蓮はモナドのバリア実験を行っていた。

「銀ちゃん、そのまま突っ込んで!」

「わかっ、たぁ!」

蓮の掛け声とともに銀が突撃する。それに合わせて蓮はアーツを起動させる。

(あの時を思い出せ・・・!盾を、向こうに飛ばすイメージで・・・!)

モナドの鍔に『盾』の紋章が出た瞬間。銀の周囲に(シールド)アーツが展開された。

「よっし!銀ちゃん!」

「あいよぉ!!!」

周囲に(シールド)アーツが展開された銀は目標地点へと走り出す。そんな銀に矢継ぎ早にボールが迫るがそれらは全て(シールド)アーツに弾かれた。

「・・・とったあぁぁぁ!」

そう叫びながら、銀は目標の旗をつかみ取った。
前日の訓練で銀がバスを破壊してしまった為、『旗を取ればOK』に変わっていたのだった。

「よっしゃー!とったどー!」

「「やったぁ〜!」」

「皆お疲れ様〜」

銀が叫び、須美と園子が喜び、蓮が労う。昨日の緊張感はつゆ知らず、完全にいつもの光景だった。
そんな中、3人を労いながら、蓮は思案にふけっていた。

(やっぱり予想通り・・・かな?『(シールド)』アーツは他の人にも張ることが出来る。時間、耐久力ともに僕が張るのと同じ感じっぽい)

これは大きな発見だ。自分の視界内でなければ張ることは出来ないだろうが、ただでさえ防御に乏しい皆に、コレを使うことが出来るのは、とても頼りになる。
・・・ってことはほかのアーツももしかしたら・・・?

そう考えながら、須美、園子と共に銀を迎えに行く蓮であった。


















「そういやさ、蓮」

「なんだい銀ちゃん」

その日の夜、風呂上がりの蓮と銀は、部屋でまったりしていた。須美と園子はというと、コーヒー牛乳を持ったまま盛大に廊下ですっころび、不運なことにその近くを通りがかった安芸先生にコーヒー牛乳をぶっかけ、更に自分たちにもぶっかかり、今現在、安芸先生と共に風呂にぶち込まれてしまった。

「昼間のアレさ、一体何だったん?」

「バリアの事?」

「そうそれ、前は自分にしか張れなかったじゃん?なんでアタシに張ることが出来たのかな〜って」

「特に難しい事はしてないよ。ただ、『銀ちゃんを守れ!』って念じたら出て来たんだ」

「はえ〜・・・あれ?てことは・・・」

蓮が説明すると銀が返事を返し、考え出した。

「どったの?銀ちゃん」

「いやさ、多分あのバリアって須美と園子にも張れるんだよな?」

「試してないけど・・・多分ね」

「モナドって他にも・・・その、紋章?あったよな?」

「アーツ、ね。うん、ま
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