第二章
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犬はマーリーといった、雌で性格は大人しくかつ優しくのどかな性格だった。決して暴れず抵抗も威嚇もしない。
だがいつも塞ぎ込んでいた、健康が回復してもだった。
そんな彼女を見てマイケルはスタッフに話した。
「あの娘俺が引き取ってもいいですか」
「そうするの?」
「ええ、一緒にいるうちに愛着が出て」
それでというのだ。
「ですから」
「それでなの」
「もう家に一匹いますけれど」
それでもというのだ。
「あの子もです」
「家族にして」
「一緒に暮らしたいです」
こう言うのだった。
「そうしていいですか?」
「わかったわ」
スタッフはマイケルの言葉に賛成して頷いた。
「それじゃあね」
「はい、これからですね」
「あの娘を大事にしてあげてね」
「そうさせてもらいます」
こう答えてだった。
マイケルはマーリーを家に連れて帰った、そうしてまずは妻金髪で色が白く緑の目とやや面長の顔に長身と均整の取れたスタイルの彼女に言った。
「前に話した通り」
「ええ、新しい家族の娘ね」
「これかrはあこの娘もな」
「私達の家族として」
「大切にな」
「育てていくのね」
「そうしていこうな」
「ええ、カイヤもそれでいいわね」
妻は夫の話を聞いてからだった。
自分と一緒にいたシベリアンハスキーに声をかけた、するとそのハスキーも嬉しそうに一声鳴いた。
「ワン」
「カイヤも歓迎してくれてるみたいな」
「そうね、同じ女の子だしね」
「これからは犬の種類が違ってもな」
「家族、姉妹としてね」
「仲良くな」
「暮らしていってもらいましょう」
「そうしてもらおうな」
夫は妻に笑顔で応えた、こうしてだった。
マーリーはマイケルの家で暮らしはじめた、すると。
すぐにだった、マーリーは。
カイヤと仲良くなり夫婦にもだった。
よく懐いた、毎日元気に散歩をしてカイヤと一緒に遊んだ。
「ワン」
「ワンワン」
二匹で尻尾を振りながら庭で遊んでいる、そんな二匹を見て妻は夫に言った。
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