第二章
[8]前話
「そしてここでもだよ」
「そうしてパソコンの上にいてだね」
「寒いとね」
「パソコンの上は温かいからね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうした時はいつもいるんだ」
「そうなんだね」
「そして五年の間に」
そのナラを見ながら話した。
「この通りだよ」
「随分と大きくなったね」
「うん、子猫だったのが」
五年のその歳月の間にというのだ。
「この通りだよ」
「大きくなったね」
「そうだね」
「毛並みもよくなったし肉付きもよくなったし」
「変わったね」
「外見はね、けれど性格は変わってないよ」
こえはというのだ。
「ずっと僕に懐いてくれて」
「ケニアにいた時と同じで」
「僕が家にいる時は」
その時はというと。
「もういつも一緒というか」
「ついて来るんだね」
「そうなんだ」
同僚だった彼に笑顔で話した。
「これがね」
「微笑ましいね」
同僚はその話を聞いてこう返した。
「それはまた」
「そうだね」
「うん、いいことだよ」
「ケニアでは素晴らしい仕事をさせてもらったし」
NPOの活動でというのだ。
「そして家族も来てくれたよ」
「そう思うとだね」
「最高だったよ」
こう言うのだった。
「僕にとっては」
「そうだね」
「だからこれからもね」
「その娘とだね」
「一緒だよ、ナラこれからも宜しくね」
「ニャア」
ナラもここで鳴いて応えた、そうしてだった。
シャイロンはその頭を撫でた、するとナラは喉をぐるぐると鳴らした、シャイロンだけでなく同僚もそんな彼女を見て笑顔になった。
ケニアでの出会い 完
2021・3・18
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