第六百五話 果てしない推理その十二
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ホームズとワトソンそしてその美人を入れて踊りがはじまった、例によってバックダンサーを多く従えている。
ホームズとワトソンは歌い踊る、そのうえで。
美人の自己紹介を受け自分達もそうする、シッドはその光景を観て言うのだった。
「例によって」
「うん、ダンスシーンになったね」
「そうだね」
「もうマウリア映画ってね」
「何かあったら」
「何かなくても強引にでもね」
それでことだ、トムも言った。
「歌うね」
「そして踊るね」
「そうしてるね」
「ミュージカルじゃないけれど」
そうした作品ではないがというのだ。
「それでもね」
「超絶展開だね」
「これもね」
どうにもというのだ。
「すぐに歌と踊りを入れるのは」
「本当に凄いね」
「このことも」
「しかも」
トムはあることを指摘した、その指摘したことはというと。
「初対面なのに凄い息が合ってるね」
「ああ、踊りがね」
「歌もね」
「まるでずっと一緒にいるみたいに」
「練習も丹念にして」
「そんな感じだけれど」
「初対面というか」
トムはシッドに話した。
「この人達何者なのか」
「その時点で突っ込みどころから」
「何で息が合っているか」
「本当に不思議だよ」
その歌と踊りを観て話した、そして歌と踊りが終わるとまた何事もなかったかの様にストーリーが再び動きだした。
果てしない推理 完
2021・1・24
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