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老犬の役割
第一章

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               老犬の役割
 チェルシー=ロペス、アメリカミシガン州に住んでいる彼女はこの時仕事が遅くなり車で家に急いでいた。連絡をするともう夫のハンクは家に帰っていた。ブロンドの髪の毛を後ろで束ねていて青い目の光は強い。きりっとした顔立ちであり眉の形もいい。
 それで夕食は彼が作ってくれていた、それを楽しみにしながら家に向かい家に着いた時にだった。
 家の玄関の前に一匹の犬がいた、玄関の灯りで見えるその姿は大きく黒毛で腹が白く垂れ耳だった。大型犬だったので。 
 チェルシーは思わず身構えた、一七〇近くあり学生時代からマーシャルアーツをしていて今も引き締まった身体つきだ、だが大型犬相手なので。
 警棒を出した、だが。
「クゥ〜〜〜ン」
「あら」
 犬は向かって来ない、それどころかだ。
 チェルシーを見てすがる様な目を向けていた、それでだった。
 若しかして犬はお腹が空いていて食べものが欲しいのかと思ってだ、一旦家に入り。
 犬にご飯と水を食器に入れて出した、すると犬は美味しそうに飲み食べはじめた。その光景を妻と共に見た夫のトーマス黒髪で長方形の顔で黒い目と一八〇以上の筋骨隆々とした体格の彼は妻の横で言った。
「大人しい子みたいだな」
「そうね、チャーリーのご飯をあげたら」
 家にいる茶色の毛で腹が白い大型犬だ、垂れ耳で雄である。
「ああしてね」
「凄い食べてるな」
「野良犬かしら」
 ドッグフードを食べる犬を玄関の灯りを頼りに見ながら言った。
「若しかして」
「やっぱりそうだろうな」
「まあ食べたらね」
「これで何処かに行くか」
「そうでしょうね」
 こうした話をしてだった。
 二人は家に入り夕食を食べシャワーを浴びて寝た、そして翌朝。
 チェルシーは玄関を見るとあの犬がいた、それで夫に話した。
「あの子まだね」
「家の前にいるか」
「そうよ」
「迷い犬か?だったら放っておけないしな」
 夫は妻の話を聞いて言った。
「保護センターに連絡してな」
「引き取ってもらって」
「里親探してもらおうか」
「それがいいわね、じゃあ今日連絡するから」
「それから引き取ってもらうか」
「そうしてもらいましょう」
「それまでうちで少し預かるか」
 夫はこう言ってだった。
 犬を家に入れた、すると犬は夫婦にすぐに懐いてだった。
 尻尾をぱたぱたと振って家に入った、チェルシーもトーマスもその犬雌だった彼それに最初からいるチャーリーと少し遊び。
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