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足が折れている母犬
第一章
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いていった、犬は二人を信頼したのか彼女達を拒むことなく先に先にと進んでいって。
 やがて空き地の真ん中にある廃車のところに行った、それは随分大きな廃車でありエレンはそれを見て言った。
「これだけの大きさならグレーハウンドでもね」
「お家に出来るわね」
「ええ、大きな種類だけれど」
 そうした犬だがというのだ。
「これだけの車ならね」
「中に入って」
「それでお家にもなるわ」
「そうよね」
「それじゃあ」 
 エレンはあらためて言った。
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