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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
正・義・攻・略
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ンとシェヘラザードものまれるだろう。
しかし大和はそこから回避するどころか、武器を構えることも無かった。
だがそれは、打つ手がないからじゃない。

「武蔵!斬れ!!」

大和の前に躍り出る武蔵。
光線から真正面に挑みかかり、その一振で渾身の宝具を

「笑止!!」

真っ二つに叩き斬った。

「な、なぜだ!?どうして僕の攻撃が!!」
「さっき大和が言ったろボケ。脇役風情のテメーが、俺達主人公に敵うわけねーっての。」
「…!! ふざけるなぁ!!! 」

主人公。
そのワードに対し彼はキレる。

「君たちが…お前たちが主人公!?笑わせるな!!僕こそが主人公!!君たちは悪だ!!そんなもので僕が」
「いや、残念だがここではこいつらが間違いなく主人公だ。」
「…!?」

ほら、童話作家からのお墨付きだぞ。

「宝具、『あなたの為の物語(メルヒェン・マイネスレーベンス)』でこいつらの物語を俺が書き直した。」

アンデルセンの持つ宝具、『あなたの為の物語(メルヒェン・マイネスレーベンス)』とは、対象の人物を主役として物語を書いていき、"究極の姿"へと変化させる宝具。
しかし、発動にはものすごく時間がかかったりする非常に扱いづらい宝具の上、対象とできる人物は1人のみだが、

「非常に気分がいい!普段は進まない筆がスラスラと進む!いいぞ!これは実にいい!!出血大サービスだ。ここにいる四人とその四騎、全員分まとめて書き上げてやる!」

アンデルセンはそれを、今8人分書いている。
その対象が俺達だ。

「つまりキミ達が主人公だと…!?」
「そう、その上にな」

説明すると、
ここは人工島。孤島でありいわば日本というところから切り離されたある意味1つの狭い世界。
ここを固有結界で覆ってしまえば、そこはもう物語の世界となる。
俺達を主人公せしめる者として、作者だけでなく語ってくれる者が必要だ。

だからこそ

「この人は、その物語を語ってくれる。」

千夜一夜物語(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)』。
シェヘラザードさんの持つ宝具。
彼女が語る物語の固有結界であり、圧倒的な存在感、現実感で語られることにより世界にそう信じ込ませ、具現化させるもの。
アンデルセンが書いた物語をシェヘラザードさんが補強する。
よってこの世界はこれから

「俺達が主人公の、物語をな。」

神代正義ではなく、俺達が主役となる。

「君達が主人公だと…物語を上書きしたというのか!!そんなの無茶苦茶だ!!」
「大奥を宇宙にしたりその逆をやってのけた奴もいるんだぜ?主人公を書き換えることくらいなんてことねーだろ。」

さて、ここで問題だがかなり無理して8人分の物語を突貫で書くアンデルセン
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