第二章
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「お前のところはもう二匹いてな」
「もう一匹引き取るからか」
「もう手が一杯だろ」
家族が三匹になればというのだ。
「だからな」
「その子達はか」
「うちの奥さんも猫好きだしな」
「ニャー」
「ニャー」
「ニャー」
タイヤのところにいるその猫そっくりの猫達を抱きつつ言った。
「そうするな」
「それじゃあな」
「ああ、子猫達はな」
「無事に育てような」
こう話してだった。
三匹は同僚がそしてタイヤにしがみついていた一匹はラルフが引き取った、ラルフはその猫を連れて車に乗って家に帰って。
妻のエリザベス陽気な顔立ちでスタイルのいいアフリカ系の女性である彼女にその猫を見せてから話した。
「獣医さんにも見せたよ」
「何て言ってるの?」
「病気は何もないそうだ」
その診察結果を話した。
「一切な」
「それはよかったわね」
「そして」
夫は妻にさらに話した。
「これからは」
「その子も私達の家族ね」
「そうなってもらうよ、とても大人しい子だったよ」
「そうだったの」
「車の中にいる時いつもじっとしていて」
それでというのだ。
「もの静かでね」
「そうした子で」
「そうした子だから」
「うちにもなのね」
「すぐに馴染んでくれるよ、メグやチョコともね」
夫はここでだった。
白い歳老いた雌猫と黒い毛の雄のチワワを見た、そうして妻に話した。
「仲良くなってくれるとね」
「そうね、メグもチョコも大人しいし」
「大人しい者同士でね」
「仲良くしてくれるわね」
「じゃあ今度は顔合わせをしよう」
猫や犬達でというのだ。
「そうしよう」
「ええ、今からね」
妻も頷いた、そうしてだった。
子猫を老猫とチワワに合わせた、すると。
「ニャ〜〜〜ン」
「ニャ〜〜〜」
「キャン」
三匹はお互いに顔を摺り寄せ合った、そしてすぐにだった。
仲良く遊びはじめた、夫婦はそんな彼等を見て笑顔になった。
子猫はアクセルと名付けられた、そのアクセルは。
家で毎日メグとチョコと遊んでだった。
夫婦にもよく懐いた、夫はそんなアクセルを見て妻に話した。
「アクセルの兄弟もだよ」
「今ではなのね」
「僕の同僚に引き取られてね」
「三匹一緒に暮らしているのね」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「とても仲がいいらしいよ」
「そうなのね」
「三匹は雌でそれぞれメアリー、ジェーン、エリーと名付けたそうだよ」
その名前の話もした。
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