燃え盛る焔《ほむら》
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士へ怒鳴る。
「どうなってんだコイツは!? ほむらはどうなっている?」
「オーパーツにむやみに触れるからだ」
彼は吐き捨てる。
「長い間、この場所に眠っていたオーパーツは、常に力の吐き場所を探していた。その女に触れたことで、体を乗っ取ろうとしているのだろう」
「『カラダ……ヨコセ……!』」
彼の言葉が正しいと言っているように、ほむらの口から彼女の意思とは関係ない言葉が紡がれた。恐竜の形をした石が、ほむらの体に吸い込まれていく。
「があああああああああああああああああああああ!」
華奢な彼女の腕力とは思えない力が、ハルトとコウスケを振り払う。
地面に転がったハルトとコウスケは、目が赤く光る彼女の姿に言葉を失う。
「……飲まれたか」
謎の戦士の言葉。
同時に、ほむらの姿が炎の柱に包まれていく。
火山が噴火したかのような勢いで火柱が伸び、遺跡を地上まで貫通する。
「オイオイオイオイ、これマジでシャレになってねえぞ!」
崩落を始める遺跡で、コウスケが焦る。そんな彼に、キャスターは「脱出する」と告げ、風穴より外へ出ていった。
「脱出っておい! どうやって!」
「コウスケ! 今の俺たちなら、変身できる!」
試しにドライバーオンしてみたが、うまくいった。ハンドオーサーを操作し、急いでエメラルドの指輪を付ける。
「おお、そっか! それを早く言ってくれ!」
コウスケも慌ててドライバーオンする。二段階変身ももどかしく、彼も左右の指に変身指輪と隼の指輪を付ける。
「「変身!」」
『ハリケーン プリーズ フー フー フーフー フーフー』
『ファルコン ゴー ファッ ファッ ファッ ファルコ』
キャスターより遅れて遺跡より脱出した、風のウィザードと隼のビースト。
緑とオレンジの風を纏いながら、近くの河原に着地した。
さらに遅れて、謎の戦士も到着。
「お前……!」
「……」
彼はウィザードとビーストを睨み、上空で浮遊するキャスターを見やる。
「あのオーパーツに触れるな。あれはもともと、オレのものだ」
「お前、一体何者なんだ?」
「……」
謎の戦士は、無言のまま噴火する非火山を睨む。
そして。
「聖杯戦争の参加者。貴様らともいずれ戦う定めの者」
「お前も……参加者!?」
そういえば、とハルトは以前可奈美が出会った戦士の話を思い出す。
処刑人を倒した戦士。
「お前、ならサーヴァントはどこに……?」
「サーヴァントだと?」
すると謎の戦士は、ウィザードに斬りかかる。
ウィザードはソードガンでガードし、両者の剣に火花が散った。
「ふざけるな。オレは一人で戦う。
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