暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第71話:戦闘で説得
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そんな扱いをされれば誰だって目を回すに決まっている。
「あちゃぁ、ゴメンね。大丈夫? お〜い?」
目を回した調の頬を、颯人は優しくぺちぺちと叩いた。因みに今調の体がどんな状態になっているかと言うと、首から上が無い状態で両手両膝を地面についている。
これは困ったと颯人が頭をかいていると、復帰した切歌が再び調の頭を取り返そうと颯人に飛び掛かった。
「調ぇぇぇッ!? 調の頭返すデェェェス!!」
「はい」
今度は大人しく切歌に調の頭を差し出した。差し出された調の頭を、切歌は魔法陣毎引っ手繰るようにして取り返すと急いで調の体の方に向かった。
「調、もう大丈夫デスよ! 今元に戻して……って、これどうやってくっ付ければいいデス!?」
魔法陣同士を重ねるようにしても、調の頭は元通りにならない。どうすればいいのかと切歌が悲鳴を上げると、颯人が対処法を教えた。
「普通に上から調ちゃんの頭を押し込めば元に戻るよ?」
「上から? こうデスか!」
「ふぎゅっ!?」
言われるままに切歌が魔法陣の中に調の頭を押し込めば、調の頭は元通り彼女の体にくっついた。
「し、調ぇ!? 大丈夫デスか!?」
「き、気持ち悪い……うぷ!?」
頭と体が元通りになって一安心する切歌だったが、調は三半規管に大ダメージを受けたからか物凄く気分が悪そうだった。
気分が悪そうな調と彼女を心配する切歌に、颯人が音も無く近付いた。
「いやぁ、ゴメンね? こうでもしないと話聞いてもらえないかなぁって思ったもんでさ」
「だからってこんなやり方あんまりデス!? アンタ常識無いんデスか!?」
「いや面目無い。お詫びと言っちゃなんだけどこれを上げよう」
〈コネクト、プリーズ〉
颯人は2人に謝罪しながら、魔法陣に手を突っ込んで一つの箱を取り出した。見た所ケーキ屋の箱に見える。
「何デスかこれは?」
「これ、駅前のケーキ屋で売ってる特製プリン。1日数量限定の高級品よ」
「「高級プリン!!」」
高級プリンと言う単語に、切歌だけでなく気分悪そうにしていた調までもが目を輝かせた。何だかんだ言っても、この年頃の少女である2人はこういう物に目が無いらしい。
「これ上げるから、今回の事は許してね?」
そう言って両手を合わせてゴメンのジェスチャーをする颯人に、切歌と調は疑惑と敵意の籠った目を向けた。
どうやら完全に嫌われたらしいと、颯人が仮面の奥で苦笑すると突然背後で黄緑色の閃光が煌めいた。
何事だと背後を振り返ると、ステージ上に新たなノイズが出現していた。
黄緑色で全身ブヨブヨ。まるで密集した芽キャベツか何かの様な見た目の、かなりグロテクスな外見のノイズであった。
それを見て驚い
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