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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第71話:戦闘で説得
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メンね響ちゃん! 悪いんだけど奏と一緒にあの金ぴかの相手頼める? 俺ちょっとこの子と話あるから」
「は、はぁ?」
困惑しながらも、奏が結構押され気味だったので響はそちらの援護に向かった。
マリアと切歌は調の異変に気付いていたが、翼とクリスが邪魔をして調の救援に向かえずにいた。
「んでさぁ、話の続きだけども……まぁあれだ。確かにいきなり話し合いを求められても難しいのは分かるよ。特に君らの場合、何か凄く込み入った事情があるっぽいのは顔見ればすご〜く…………ゴメン、やっぱ全然分かんないや」
周囲のノイズを倒しながら颯人は調に話し掛ける。調は、何とかアームドギアで颯人を攻撃しようとするが、魔法陣が絶妙に調のアームドギアを押さえている為反撃する事が出来ない。
なので今調に出来る事は、颯人に対して言い返す事だけであった。
「あなたふざけてるのッ!?」
「いやいや、結構真面目だよ? 要するに、君は響ちゃんを甘ちゃんの偽善者って言いたいみたいだけど、君も響ちゃんの事全然知らないでしょって、アッブネ!?」
調と話しながら、颯人はノイズの攻撃をギリギリで回避する。調への対応に意識を割かれている為、ノイズへの対処がやや遅れてしまっているがそれでも何とかノイズを捌けていた。
「調ちゃん知らないだろうけどさ? 響ちゃんもそれはそれは辛い目に遭ってる訳なのよ。ね? 調ちゃんそれ全然知らなかったでしょ? もう語るも涙聞くも涙って言う、おっと!?……まぁそんなのがあるんだよ。安っぽい言い方かもしれないけど、わわわわっ!? 誰だって辛い過去の1つや2つはあるもんでさ」
「調の頭を返すデェェェス!!」
調との対話を続ける颯人だったが、そこにクリスの攻撃を掻い潜った切歌が襲来した。切歌は颯人から調の頭を取り返すべく、アームドギアを振り下ろす。
「いないいないばあっ!」
「デデデデェェェェス!?」
瞬間、颯人は調の頭を切歌に向けて突き出した。このままでは調の頭を攻撃してしまうと、切歌は慌てて攻撃を中断しそのままバランスを崩して転倒する。
転がっていった切歌に向けて、颯人はハンカチを振ると再び調と向かい合う。
しかし――――――
「えっとそう言う訳でさ? 君らにも色々考えがあるのは分かるんだけど、響ちゃんみたいに凄くいい子の考えを頭から否定するのだけは止めてまずはしっかり話を――――って、あれ?」
「あぅぅ〜……」
颯人が再び調に顔を向ければ、彼女は目を回していた。そりゃそうだ。今の調の状態を一言で表せば、頭だけをジェットコースターに放り込んだも同然なのだ。調と話している間も颯人はノイズの攻撃を飛んだり跳ねたりして避け、時には調の頭を上に放って一時的に両手を自由にしたりしたのだ。
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