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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第71話:戦闘で説得
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屋が卸さなかった。

「そんな綺麗事をッ!」
「え?」
「綺麗事で戦う奴の言う事なんか、信じられるものかデスッ!」

 調と切歌は敵意の籠った目で響を睨み付け、話を聞こうともしなかった。

 響がどんなに素晴らしい思想を持っていようとも、彼女達は所詮今日が初対面なのだ。その相手を、いきなり信じろと言うのは土台無理な話であった。

「そんな……話せば分かり合えるよッ! 戦う必要なんか――――」
「……偽善者」
「――――え?」
「この世界には、あなたのような偽善者が多すぎる」

 調はそう言うと、響への攻撃を開始した。他の装者には目もくれない。今ので完全に響に狙いを定めたようだ。頭に付いたツインテール状のパーツから放たれる小さい丸鋸が、対話を求める響に無数に襲い掛かる。
 対する響は調からの偽善者発言に、精神的に追い詰められたのかかなり防戦を強いられていた。

「ちぃ、響ッ!」

 これは不味いと響の援護をしようとする奏。翼はマリア、クリスは切歌と戦闘を開始した現状、響の援護が出来るのは奏しかいない。

 そう思っていたのだが――――――

「奏、悪いちょっと頼む!」
「はぁっ!?」

 突然颯人がそう言ってソーサラーに背を向けた。隙ありと言わんばかりにハルバードを振り下ろすソーサラーに、慌てて奏が割って入ると颯人を守るようにソーサラーの一撃を受け止めた。

「颯人どういうつもりだ!?」
「だから悪いって。暫く響ちゃんと一緒にそいつの相手頼む」
〈コネクト、プリーズ〉

 かなり一方的に奏にソーサラーの相手を押し付けると、颯人はコネクトの魔法で何かを引っ張り出した。

 一体何をするつもりなのかと思ったが、ソーサラーは生半可な相手ではないのでそちらに注意を割く事が出来ない。

 だがある意味それで良かったかもしれない。もし気付いていたら奏も流石にソーサラーの相手どころではなかっただろう。

「えっ!? えっ!?」
「し、調ッ!?」

 颯人が魔法陣から引っ張り出したのは、事もあろうに調の頭だったのだ。彼は片手で掴んだ調の頭を魔法陣から引っ張り出すと、その状態で彼女に話し掛けた。

「やぁお嬢さん。調ちゃんだっけ? 俺、明星 颯人って言うんだ。宜しく」
「な、何!? 何のつもり!?」
「まぁまぁ落ち着きなって。別に取って食おうってんじゃないよ。ただ君、これ位しないとまともに話聞いてくれなさそうだったからさ」

 そう言いながら、颯人は周囲のノイズをウィザーソードガンで撃ち抜いていく。

 調が首から上を失った光景に切歌は驚愕し、調の攻撃に曝されていた響は颯人と調の体を光景を見て困惑していた。

「えぇぇぇっ!? は、颯人さん何してるんですかッ!?」
「あぁゴ
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