暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第71話:戦闘で説得
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たい事に気付き自分達にとっての脅威が上からやって来たことに気付いた。

「上か!」

 マリアが上を見ると同時に、ヘリから飛び降りたクリスがアームドギアをガトリングに変形させて引き金を引く」

「どしゃ降りな、10億連発!」
[BILLION MAIDEN]

 突如としてマリア達3人に降り注ぐ銃弾の雨。これは流石に避けるのは無理と考え、マリアは自分を含め切歌と調を守るようにマントで頭上を覆い身を守った。これで銃弾は防げたが、代わりにその場から動く事が出来なくなる。

 そこにクリスと共に飛び下りた響が、落雷の様に拳を打ち込んだ。

 直前に銃撃が止み、上空の様子を確認したマリアは響の姿に2人を伴ってその場を退避し難を逃れた。目標を外した響の拳はステージの床に突き刺さり、モニターを砕いた。

 響の攻撃を回避したマリアは、反撃にマントでの殴打を放ったが響はそれを回避し奏の傍に退避する。一方のクリスは翼の傍だ。

 これで戦況は4対3。一気に逆転した。

「ん? 待て雪音、北上はどうした?」

 ここで翼が、透が居ない事に気付いた。本来であれば彼もクリス達と行動を共にしている筈なのだ。

「透はさっきの戦闘で怪我して今回は不参加だ」
「北上が怪我!? 何があった!?」
「詳しい話は後だ! とにかく今は透を休ませる! 安心しろ、透が居なくてもあたしがその分働いてやる!」

 透の安否や何があったかは気になるが、今はクリスの言う通りそれどころではない。それに彼が居なくても戦況は彼女達に有利である事に変わりなはいのだ。ならば焦る必要はない。

 改めて闘志を燃やす翼とクリス。奏もやる気を奮い立たせ、装者達が今正にぶつかり合おうとしていた。

「やめようよ、こんな戦いッ!? 今日出会ったわたし達が争う理由なんて無いよッ!?」

 そこで響が全員に待ったを掛けた。

 響は元来戦いを好まない性格だ。話し合いで住むなら、それに越した事は無いと考えている。流石に魔法使い達に対しては話し合い自体がそもそも通じない状態にあると嫌でも分かっているので、こんな事は言わない。
 が、今彼女達が相手にしているのは明らかに自分達と同じ装者なのだ。それならば、話が通じるかもと考えるのは彼女にとって普通の事であった。
 何を隠そう、初対面のクリスに対しても話し合いを持ち掛けたのだ。

 あの時はクリスと翼が揃って『何を馬鹿な事を』と思ったものだが、今となってはその彼女の行動が正しかった事を翼もクリスも身をもって知っている。

 だから2人は響を止めるような事はしない。奏だって同様だ。彼女達は響の人となりをよく知っているし、彼女を信頼している。

 しかし、それでも全てが話し合いで解決するかと言えば、そうは問
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