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もう一つの"木ノ葉崩し"
第十三話―雲間
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で印を結ぶ。

「私は彼らを信じてる。今の私の役目は,胸の内であなたの暴走を抑え里を守ること!」

ガララララララッ!

弱まりかけていた封印を,自ら組み直すミト。九尾を封じていた檻に,更に重厚な鎖が掛けられる。

「……!!おのれ……っ!」

「しばらくじっとしていなさい……事が済んだら,また少しは動きやすい状態に戻してあげるわ。」

九尾を抑え込んだあと,ミトは小さい声で続けた。

「……ごめんなさいね,今の私にはこういう答えしか出せない。けれどいつか,きっともっと良い答えを見つけてくれる人が現れるわ。あなたを救ってくれる人が……。」



するとその時,突然あどけない声が聞こえた。



「おばーさま?」


〜〜〜〜〜


「くたばれ!」

「くっ……!」

もはや抵抗する力がほとんど残っていないサスケとサイゾウに,角都は猛攻を続けている。

ボン!ガッ!

「……!」

その攻撃を,かろうじて受け止めたのは棍棒から元の姿に戻った猿魔である。

「猿魔!」

「時間を稼ぐ!少しでもチャクラを練り直せ!」

猿魔は必死に主人に向かって叫ぶ。

「邪魔をするな!」

ドカッ!

「ぐあっ……!」

猿魔は角都から強烈な蹴りを受けるが飛ばされずに踏みとどまり,なおも角都を食い止め続ける。

「サイゾウ!」

「ああ……!もう一度だ……もう一発,さっきの技を当てさえすれば必ず勝てる……!」

極限まで疲弊しながらも,サスケとサイゾウは最後の希望をもってもう一度印を結び始めた。


〜〜〜〜〜


(やはりまともにやってもダメだな……いくら飛雷神でスキをついても,あのチャクラの衣を破れるだけの威力がなければ意味がない……。)

扉間もまた,どれだけ攻撃しようともダメージを入れられる気配のない敵に,苦戦を強いられていた。

(銀角が倒されたことで,内に秘めていた九尾チャクラが暴走したのだ。やはりまずは,ヤツを正気に戻すことが先決だな。)

ビュン!シュン!

攻略法を考えつつ,繰り出された攻撃を飛雷神でかわす扉間。

(何より,このまま戦い続ければ里への被害がどんどん大きくなっていく。……銀角は……,)

暴走してなお,ほんのわずかに残る理性がそうさせるか,金角は気を失った銀角を片腕に抱えたままでいた。扉間はその銀角の様子をうかがう。

(……まだ辛うじて息があるようだな。ここは銀角だけ回収して一旦この場を離れ,とどめを刺してから穢土転生……金角の元へ送り返し,正気が戻ったところを穢土転生体に仕込んである互乗起爆札でもう一度……。)

扉間は,金角に接近するスキを作るべく,飛雷神の術式が刻まれたクナイを手
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