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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
代表と探偵と裏側の狂気
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。
広海さんは咄嗟に前に出、全身で受ける。
「ダメよあなた!私、あなたにそこまでして欲しくなんてないわ…!!」
「いいんだ…!それよりも早く…!みんなの目を覚まさせないと…!」
押し寄せるデモ隊。
皆合言葉のように、それがさも当然かのように口々に言う「神代正義万歳」という言葉。
突然そうなった事を見て広海さんは、彼らが何か操られているのではないかと推測した。
「やるんだ…!俺達の戦いを。探偵さんや刑部姫が頑張ってる今、俺達も頑張るんだ…!」
投げつけられる石はやまない。
マリーは心配そうな顔でマスターを見るが、やがて何かを決心し強く頷いた。
「うん。分かったわ!」
そうしてここでも、大事な戦いが始まった。
?
「岡田。」
「今更畏まって何のつもりじゃ。以蔵でええ。」
場面は船の中。
小型のクルーザーは本部に向かっているらしいが、見えない壁とやらでまるで実態が掴めないのでどうにも実感は湧かない。
海の風を感じながら、俺は以蔵からいくつか聞くことにした。
「じゃあ以蔵。お前のマスターって、どんなん?」
「どんなん…か。まぁどこにでもおるような普通の女じゃ。歳だってまだ20歳にもなっとらんしの。」
「じゃあ…学生か。」
その問いに対して以蔵は頷いた。
「今思えば、マスターには相当無理させたかもしれん。わしにはこれしかなか。やきマスターを無理矢理その道へ進めてしもうた。」
自分の刀を指し、これしかないと言う以蔵。
つまりは、殺ししか出来ないということ。
自分にはそれしかない。そしてこの世界でやっていくにはその殺しの腕を生かせる仕事をするしか他なかった。
「やれナイフの扱いがようなった、銃の扱いがようなった。心の底から嬉しそうな顔してわしに報告しに来るが、少しばかり心も痛んだ。」
「ついこの前まで普通の学生だった子を、殺し屋にしちまった。って事にか?」
「…。」
以蔵は頷くのみだ。
「だから、こんなことに巻き込んでしまった。マスターがこうなったのも、全てわしの責任じゃ。償っても償いきれん。」
「いいえ、そういうことはないんじゃない?」
落ち込み始める以蔵だが、ここで武蔵が割って入ってきた。
「なんじゃおまんは。」
「"刀"だって、使い方は殺し以外にもある。誰かを守る為だったり、今こうして悪を倒す為だったり。まぁ人を斬るのには変わりないんですケド。」
「…守る為、か。」
刀っていうのは確かに凶器だ。
しかも持つ人によってそれは鉄をも切り裂くチート兵装にもなりえる(主にサーヴァント、稀に人間含む)
でもだ、
武蔵や大和のように、守る為に使えるのもその刀だ。
現に大和は武蔵と隣合って戦うため、そして彼女の背中を守るた
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