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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
代表と探偵と裏側の狂気
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ても、推測の域は出てないんだけどな。
奴の中に入ってるサーヴァントは予想はついたが、それはまだ確証には至ってない。
大した証拠もなく、憶測や推測のみでものを言う。
うん、探偵としちゃ失格だな。
「じゃあ行こうぜ。みんな。」
さて、時計の針は長短二つとも12を指そうとしている。
行こう。決戦へ。
「探偵さん。」
「?」
船着き場にある以蔵の船に向かおうとした際、誰かに声をかけられる。
振り向けばそこには
「広海さん、それと弟くんじゃん。」
院長先生、そして広海さんに弟くんと、
かつて依頼を通して助け合ったマスター達がいた。
「向かうんだな。財団本部に。」
「まぁそうっすね。軽くあの代表を捻ってくるんで。」
「一筋縄じゃいかないかもしれない。でも、探偵さんならうまくやれるって信じてるさ。」
手を差し伸べられる。
迷うことなく俺はそれを掴んで、かたい握手を交わした。
「必ず…帰って来い。マリーもそう望んでる。」
「ええ!」
「行ってこい探偵さん。それで俺やマリーの分まで、代表をぶん殴ってこい。」
何かを託されたような気もする。
「ええ。知らないんすかニノマエ探偵事務所のキャッチフレーズ。」
「"多少高くつくが、依頼は必ず成功させる"だろ?」
「ええ。そう頼まれれば、俺達は必ずやり遂げますよ。」
そう誓い、握手を交わした広海さんは踵を返しどこかへと去っていく。
そして
「お姉ちゃんは、どうした?」
「うん、これから慰めに行くつもりだよ。」
見送りに来てくれた弟くん。
先にやるべき事があるんじゃねーの?ちょっと前の俺みたいにさ、と言いたいがここは言わないでおく。
弟くんはやるべき事を分かってるようだからな。
「会場が潰されてもやめたりしない。あんな奴の言いなりになんかはなるつもりもないし、ジャンヌは絶対に渡さない。」
「大事なお姉ちゃんだもんな。」
「…まぁ、そうだけど。」
恥ずかしながらもそう肯定する弟くん。
ここに本人いたらどうなると思う?ビーム撃つぞきっと。
「安心しろ。会場潰した分。お前のお姉ちゃんがやられた分、子ギルの恨み分きっちりあいつに返してくるからさ。」
「うん、頼むよ。特に子ギルは滅茶苦茶キレてたから。」
弟くんいわく、
ほば水浸しの荒地となった会場を見て子ギルはそれはそれはもうキレていたとのこと。
ただし笑顔のままで、とんでもない威圧感とオーラを放っていたとか何とか。
「それにまたやりたいしな。ヒロインショー。」
「そうだね。ジャンヌも乗り気だったし。この戦いが終わったら急いで復興させるよ。」
最後に握手を交わし、彼らに一時の別れを告げると俺は船へと向かう。
俺以外のメンバーは既
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