『橙』
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目映く美しかった瀬戸の橙。
悲しく残酷な時も変わらず其処で煌めいていた。
其れが更に哀しみを増した。
泣き虫な昊だって、ホラだんだん泣きやんで橙に染まってく。
一緒に泣いて笑って、でも握り合った手は怒りで震えてた。
此の橙は、そんな時も優しく包んでくれた。
ゆっくりゆっくり、ただ君の隣で肩くっつけて涙堪えてた。
何ひとつ守りたいものなんて無かったのに、いつの間にか執着してしまってた仲間が居た。
笑顔も涙も橙に染まってく。
あの日のまま永遠に美しく。
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