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レーヴァティン
第百九十五話 東国攻めその二

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「また暫くな」
「兵は動かさない」
「そうしますね」
「そうする」
 関東を掌握したならというのだ。
「また暫くはだ」
「政に専念される」
「そうされますね」
「その後は」
「その様にされますね」
「そうする」
 こう言うのだった。
「関東全体の政をな」
「整えますね」
「そして豊かにして」
「かつ幕府に組み入れる」
「そうしていきますね」
「そうする、奥羽と蝦夷はそれからだ」
 関東を掌握しその政が整ってからだというのだ。
「攻めるのはな」
「そうされますね」
「ではまずはですね」
「関東を攻めていき」
「そして統一しますね」
「そうだ、だが」
 ここで英雄はこうも言った。
「関東の政も時がかかる」
「豊かにし幕府に組み入れるには」
「これまでもそうであった様に」
「関東もですね」
「時がかかりますね」
「そうなる、関東は広く人も多いが」
 これは英雄が旗揚げ前に観てきたことだ、それまでに浮島全体を旅してきたことが彼にとっても仲間達にとっても大きな益になっている。
「しかしだ」
「まだ拓けていないですね」
「近畿と比べますと」
「そう考えるとですね」
「政に力を入れるべきですね」
「平地で川も多い」 
 そうした条件が揃っているというのだ。
「だから田畑も多く持ててだ」
「街も栄えさせることが出来ますね」
「関東もまた」
「近畿の様に」
「そう出来ますね」
「だからだ」
 そうした土地だからだというのだ。
「暫く内政に力を入れる、道も堤も橋もな」
「そうしたものもですね」
「築いていきますね」
「そして豊かな場所にしますね」
「関東もまた」
「そしてその政の中心はだ」 
 関東のそれはというと。
「江戸だ」
「そこに定められますね」
「政の中心は」
「そうされますね」
「商いの中心もだ」
 それもというのだ。
「同じだ」
「江戸はまさに関東の中心です」
「心の臓といっていい場所にあります」
「道も川も多く関東のあらゆる方に進めます」
「人も多いですし」
「だからこそですね」
「火や水への備えはしてな」
 そうした政の話をここでもした。
「そしてだ」
「関東の政と商の軸にする」
「そうして関東全体を治める」
「その様にされますか」
「そうする、そしてだ」
 英雄はさらに話した。
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