暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜連合の思惑〜 後篇
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のに、何でそんなに冷静なんだ?」

「”可能性”は確率が高くても、あくまで”可能性”です。それこそこのまま俺達が何もしなかったら敗戦後のエレボニアが滅亡する可能性も十分に考えれます。――――――”例え勝率が高くても実戦では何が起こるかわからないから、自分達がどれだけ有利な状況であろうとも決して楽観視や油断をするな。”―――――セシリア教官が俺達に常に心掛けるさせるように何度も口にしてきた教えを俺が忘れると思っていたのですか?」

「フフ、懐かしい言葉ですね。」

不思議そうな表情で訊ねたフォルデに対して答えた後静かな表情で呟いたリィンの話を聞いたステラは懐かしそうな表情を浮かべ

「さすがメンフィル帝国軍の”総参謀”を務めているだけあって、とても慎重かつ堅実な考え方を持っていらっしゃる方ですね。」

「クスクス、”脳筋”の紫電(エクレール)殿とはまさに真逆の考え方ですわね♪」

「ミュ、ミュゼさん……最近何となくそう思うようになったのですが……もしかしてミュゼさんはサラ教官の事が嫌いなのでしょうか……?」

「”嫌い”というよりも、性格もそうですが”考えが合わない”のでは?セシリア将軍もそうですがミュゼさんのような思慮深い人にとって、紫電のような”状況が悪くなってもその場で実際に動いで状況を変えればいい”みたいな考えが浅い人とは決して相容れないと思いますし。」

「ミルディーヌの場合は単に”腹黒い”から、サラさんのような正義感溢れる方は”天敵”だからだと思いますよ。」

クルトは感心した様子でセシリアを思い浮かべ、微笑みながら答えたミュゼの言葉を聞いたリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中困った表情を浮かべながら疑問を口にしたセレーネの言葉に指摘したアルティナの推測を聞いたエリスはジト目でミュゼを見つめた。



「フフ…………――――――話は変わりますが兄様。ヴァイスハイト陛下――――――クロスベル帝国政府から灰獅子隊に対する新たな要請(オーダー)が先程出されたのですが……」

リィン達の様子を微笑ましそうに見守っていたエリゼだったがすぐに気を取り直してリィンに声をかけた。

「ヴァイスハイト陛下から?一体どんな要請(オーダー)なんだ?」

「端的に言えば”幽霊退治”です。」

そしてリィンの質問にエリゼは静かな表情で答えた――――――
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