外伝〜連合の思惑〜 後篇
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想以上ですわね……」
「連合かヴァイスラント新生軍から直接出された要請を一つ成功するごとに100万ミラという事ですから、今回の要請を含めて既に4回成功させていますから、400万ミラもの大金をリィンさんは既に稼いでいるという事になりますね。」
「今の話を聞いて気になったのですが……連合側から直接出された要請を成功するごとにリィン少将が”特別手当”を得ているという事は、リィン少将と同じ”軍人”のフォルデさんやステラさん達もそうなのですか?」
「ええ。さすがにリィンさん程ではありませんが、私を含めた灰獅子隊に所属しているメンフィル帝国軍は全員それぞれの軍位に応じて”特別手当”を頂くことになっていますよ。」
「ちなみにクルト達”義勇兵”組は戦争が終わった後に支払われる報酬に上乗せされることになっているんだぜ?」
リィンの話を聞いたアルフィンが驚いている中アルティナは静かな表情で計算し、クルトの疑問にステラと共に答えたフォルデは口元に笑みを浮かべて指摘した。
「そうなんですか………」
「えっと……お兄様達の雇用状態を聞いて気になっていたのですが、ツーヤお姉様は一体どのくらい稼がれているのでしょうか?お姉様はプリネ様の”専属侍女長”だけでなく”親衛隊長”も務めていますが………」
フォルデの話を聞いたクルトが目を丸くして呟いている中ある事が気になったセレーネは不思議そうな表情でエリゼを見つめて訊ねた。
「私はプリネ様関連の財務には関わっていないから、ルクセンベール卿の給与形態はどうなっているかはわからないけど………確か領地を持たない貴族の当主――――――いわゆる”法衣貴族”の場合、それぞれの爵位に応じた月給が支払われることになっていて、ルクセンベール卿と同じ”伯爵”の爵位があるゼルギウス様やシグルーン様はそれぞれこちらの世界の貨幣で言えば100万ミラ相当の月給が親衛隊長、副長としての給料に上乗せされているわ。ちなみに年に一度ある賞与は”伯爵”の場合は500万ミラよ。」
「ええっ!?」
「ルクセンベール卿は”専属侍女長”と”親衛隊長”を兼任していますから、そこに更に”専属侍女長”と”親衛隊長”の給料や賞与も上乗せされているという事にもなりますよね……?」
「フフ、それを考えるとルクセンベール卿はかなりの資産家でもあられるのでしょうね♪」
「確かに毎月の給料がそれ程の高額ならば、セレーネさんの学費もルクセンベール卿一人で余裕で負担できるでしょうね。」
エリゼの答えを聞いたセレーネは驚きの声を上げ、エリスは表情を引き攣らせて呟き、ミュゼはからかいの表情で呟き、クルトは苦笑していた。
「知り合いがどのくらい稼いでいるかの話はそのくらいに
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