外伝〜連合の思惑〜 後篇
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笑しながら答えた。
「リィン少将はエリゼさんを例えに出されましたが、もしかしてエリゼさんはいわゆる”高級取り”な方なのでしょうか♪」
「ミルディーヌ、貴女ね……もう少し遠回しな言い方はできなかったの?」
興味ありげな様子で訊ねてきたミュゼの質問にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アルフィンは呆れた表情で溜息を吐いた。
「……ですが、ミュゼさんの仰る通り、エリゼ様は今どれ程稼いでいるのか気になりますね。何せ”少将”のリィンさんと協力すれば3人分の学費の負担も余裕で可能との事ですし。」
「そうだな………リィン少将の話から察するに、メンフィル帝国の皇族専属侍女長の給与が高額なのはほぼ間違いないだろうな。」
静かな表情で呟いたアルティナの意見に頷いたクルトは考え込み
「確か俺の知り合いのメイドの話だと、”皇族専属侍女長”はボーナスも含めたら1年の稼ぎだけで家1軒を購入できるって話だぜ?」
「ええっ!?そ、そうなのですか、姉様……?」
「……まあ、フォルデさんの仰っている事は間違いではないわね。私の今の給与はこの世界の貨幣で言えば一月につき80万ミラ、年に一度ある賞与は400万ミラになるわ。」
口元に笑みを浮かべたフォルデの話を聞いて驚いたエリスはエリゼに訊ね、訊ねられたエリゼは困った表情で答え、エリゼの答えを聞いたエリス達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「一月につき80万ミラでしたら、ボーナスも合わせると1年で1460万ミラを稼いでいるという事になりますね。」
「フフ、確かに約1500万ミラもあれば、一般的な家1軒くらいなら一括で購入できるでしょうね。」
目を丸くして呟いたアルティナの意見に続くようにステラは苦笑しながら答え
「ちなみにリィン少将自身の給与形態はどうなっているのでしょうか♪」
「ちょっと、ミルディーヌ……兄様に失礼でしょう?」
「ハハ、別にそのくらいの事、俺は気にしないさ。――――――俺が”灰獅子隊”の”軍団長”に任命された後にセシリア教官から説明された俺の待遇についてだが、”少将”の給与は一月につき60万ミラ、1年に1度だけもらえる賞与は300万ミラで、更に”灰獅子隊”の”軍団長”を務めている事から”特別手当”として連合軍、もしくはヴァイスラント新生軍から灰獅子隊に対して直接出される要請を一つ成功するごとに100万ミラが俺の口座に振り込まれる事になっていると聞いている。」
からかいの表情を浮かべたミュゼの質問を聞いたエリスが冷や汗をかいた後ミュゼに注意している中リィンは苦笑しながら答えた。
「リィンさんは”少将”ですから、給与も高額とは思っていましたが、わたくしの予
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