第五幕その六
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「それを忘れたらね」
「よくないよね」
「そこに驕りが出たりして」
「謙虚さを忘れてね」
「そうした学問はね」
謙虚さを忘れたそれはというのです。
「大変なことにもね」
「なるわね」
「そうもなるから」
「だからだね」
「信仰は忘れない」
「学問をするにも」
「そうだよ、これは学問だけでなくね」
他のことにもというのです。
「創作でもだよ」
「小説とか漫画とかゲームとか」
「そういうことにもなんだね」
「信仰はあった方がいい」
「そうなんだね」
「若しそれがないと謙虚さを忘れて」
「それでだね」
「大変なことになる」
「そうなんだ」
「自分が一番偉いと思ったら」
そう思ったらというのです。
「もうね」
「その時はだね」
「よくない作品になるんだ」
「創作をするにあたっても」
「そうなんだね」
「その時は」
「そうだよ、若しもね」
本当にというのです。
「謙虚さ、人間は人間でね」
「偉くない」
「神と比べたら小さなもの」
「所詮と言っていい位のもので」
「偉くないんで」
「そのことを頭に入れて創作しないと駄目ね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「創作でもね、そしてね」
「学問でもだね」
「謙虚さを忘れたら」
「その時はね」
「大変なことになるね」
「そうだよ、そんな学問は間違ったことになりかねないから」
だからだというのです。
「気をつけないとね」
「信仰って大事なのね」
「神様の存在を感じて信じる」
「そのことが大事だね」
「本当にね」
「僕はそう思うよ、僕は神学も学んでいるけれど」
先生は神学者でもあるのです、しかも博士号まで持っていてそちらの学問についてもかなりの造詣があるのです。
「そのことを実感しているよ」
「そうだよね」
「先生もよく実感していることだね」
「神様は確かに存在していて」
「神様を感じることがどれだけ大事か」
「そのことを理解して」
「それで学問もしているんだ」
こう皆に言うのでした。
「いつもね」
「そういえば神様を信じない人の創作って変な場合あるね」
「あの新聞記者が主人公の料理漫画もそうだね」
「あの作品の原作者さん神様を信じていないそうだけれど」
「登場人物が全員おかしいよ」
このことを皆が言いました。
「やたら短気で下品で粗暴で教養がなくて」
「野蛮な人ばかりだね」
「本当に変な人ばかりで」
「展開もケダモノ呼ばわりした人が食べもので普通に許すとか」
「幾ら何でも知らない人にいきなりケダモノはないよ」
「自分と考えが違うだけでね」
「言った人の人間性どうなのかな」
こう口々に言うのでした。
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