暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と不思議な蛸
第五幕その二

[8]前話 [2]次話
「この木にしても」
「もう人間や普通の生きもの達よりもね」
「ずっと神様の世界で生きているのね」
 ダブダブも思うことでした。
「この木も他の木達も」
「そう思うと凄いものがあるね」 
 ホワイティの言葉もしみじみとしています。
「この木は織田信長さんも観ているのかな」
「それって四百年以上前だね」
「織田信長さんとなると」 
 チープサイドの家族が言いました。
「そんな頃だね」
「そんな頃からここにいてね」
 そしてとです、トートーも言いました。
「歴史も見ていたんだろうね」
「歴代の天皇陛下も参拝されているから」
 老馬はこのことを考えるのでした。
「やっぱり明治天皇も昭和天皇も」
「そう思うと歴史があるね」
 ガブガブもその木を見ています。
「この木にも」
「江戸時代も伊勢参りがあったし」
 ジップはこの時代のことを思うのでした。
「この木達はその人達も観ていたんだね」
「そう、この木達は皆かなりの樹齢だよ」
 先生も答えます。
「それこそ何百年のね、だからね」
「織田信長さんも観ていて」
「江戸時代の伊勢参りの人達もそうで」
「歴代の天皇陛下も」
「そうなんだね」
「そうだよ、そう考えると僕もね」
 先生にしてもというのです。
「ここに来てそのことについてもね」
「思いが入るよね」
「歴史についても」
「そうよね」
「そうだよ、本当にね」
 まさにというのです。
「素晴らしいところに来たよ」
「神聖で歴史のある」
「そうした場所だね」
「それがこの伊勢神宮で」
「そうした意味でも特別な場所だね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「この場所はね、そしてね」
「そして?」
「そしてというと」
「まだ何かあるの?」
「ここには」
「うん、鶏も観ようね」
 この鳥もというのです。
「それに馬も」
「ああ、そうした生きものもいるんだ」
「鶏も馬も」
「そうなんだ」
「この神社には」
「そうだよ、彼等にも会おうね」
 こうお話してです、先生は皆と一緒に厩に行って見事な姿の馬に会って鶏にも会いました。そうして彼等からお話を聞きますと。
 まず馬が先生に言いました。
「ここには確かに神様がおられるよ」
「そうだね」
「天照大神がね」
 この神様がというのです。
「僕達もはっきり感じるから」
「ここにいたらだね」
「うん、いつも神聖な気持ちになって」
 そしてというのです。
「そうしてね」
「いつもだね」
「神妙な気持ちにね」
「なっているんだ」
「この神社にいる人達と同じで」
 宮司さん達と同じくというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ