第四百五十五話 勇者達が手にするものその三
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「よいな」
「はい、戦う時になればですね」
「死ぬつもりで戦う、そしてな」
「バグスター達を倒しましょう」
「必ずな、しかしお主もな」
ブラスはここでチウを見て彼に話した。
「気合が入っておるのう」
「はい、戦いになればです」
チウはブラスに確かな声で答えた。
「その時は」
「戦ってくれるか」
「そうさせてもらいます」
是非にという返事だった。
「必ず」
「期待はしておらんぞ」
ブラスはチウに微笑んでこう返した。
「わしはな」
「といいますと」
「確信しておる」
こう言うのだった。
「今のお主もな」
「バグスター達にですか」
「いい戦いをしてくれる」
「そのことを確信してくれていますか」
「うむ、ではな」
「はい、行ってきます」
「ではな」
「長い戦いになるよ」
漆がここで言ってきた。
「間違いなくね、けれどね」
「わし等はじゃな」
「充分以上に戦えるよ」
「そうであるな」
「一撃で数体を倒す位は出来てるから」
これは誰もがだ。
「自信は持っていいよ、ただ長い戦いだから」
「それでじゃな」
「そのことは気をつけてね」
「だから休み休みじゃな」
「戦っていくんだ、僕達後ろにいる面々もね」
即ちサポート要員もというのだ。
「休むしね」
「その時はじゃな」
「うん、あと僕は精神論は言わないから」
「根性とかはなんだ」
「一切ね、そんなこと言っても無駄な時は無駄だから」
こうチウに答えた。
「例えば大事な話をするのに正座して足が痺れて辛くてお話が耳に入らないとね」
「ああ、意味がないね」
「学校の先生にそうさせて自分は立ってる奴いるけれどね」
「その先生アホであるな」
パイマンがすぐに目を顰めさせて応えた。
「実際にそんな脳筋はおるがな」
「僕はそうした馬鹿じゃないからね」
漆は自分から言った。
「だからね」
「それで、であるな」
「そんなことは言わないしね」
「しないであるな」
「そうだよ、だから無理だと思ったら」
その時はというのだ。
「いいね」
「下がるんだね」
「そして手当てを受けてね」
漆はチウにも話した。
「食事も摂ってね」
「寝ることもだね」
「するといいよ」
「そうするよ」
「あと人の話を聞く時はしっかりとだけれど」
「正座をしないでいいんだ」
「リラックスして聞けばいいよ」
それがいいというのだ。
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