第六百四話 マウリアの推理その十一
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「だからね」
「文化や文明も多彩だね」
「色々あるけれど」
「その文明でなんだ」
「そう、連合のどの文明とも違うのが」
「マウリアの文明だから」
「そう、だからね」
それ故にというのだ、尚連合のそれぞれの文化と文明は連合の中で互いに影響を受け共通点も多くなっている。千年の間に混ざってもいるのだ。
「もうそれをね」
「僕達は今観ているんだ」
「映画を通じてね」
「そうなんだね」
「うん、そしてね」
「そして?」
「これがマウリアってことだね」
犯人かも知れない人物と明るく歌って踊って自己紹介をし合うのもというのだ。連合から見ればかなりのものであるが。
「つまりは」
「そういうことだね」
「僕も凄いものを観ていると思ってるよ」
トム自身もだった。
「やっぱりね、けれどね」
「これがだね」
「マウリアってことで」
それでというのだ。
「もうね」
「このまま視聴していくことだね」
「まだはじまったばかりだけれど」
それでもというのだ。
「観ていこうね」
「というかね」
エミリーも言ってきた。
「三十分経ったけれど」
「それでもだよね」
「ここまででも凄いわね」
「うん、けれどね」
トムはエミリーにもまた話した。
「まだ四時間半以上あるから」
「だからなのね」
「まだまだこれからだよ」
「そうよね」
「最後の最後まで観て」
そうしてというのだ。
「それでね」
「どう思うかなのね」
「まああれこれ言うのはいいけれど」
それでもというのだ。
「最後までね」
「観るのが映画よね」
「それで評価しようね」
「わかったわ」
「もうかなりお腹一杯になってるけれど」
その三十分でとだ、シッドは苦笑いで言った。
「あと四時間半以上だね」
「観ようね」
「わかったよ」
兄の言葉に頷いた、そうして観るのだった。
マウリアの推理 完
2021・1・16
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