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レーヴァティン
第百九十四話 江戸の街と城その十一

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「運命の様です」
「そしてその災厄から最悪の事態を避け」
「復活する様にする為に」
「霊的な力も備えさせたか」
「そうかも知れないですね」
「その結界はな」
 幾重にも張られたそれはというのだ。
「そうかも知れないな」
「左様ですね」
「そう考えるとな」
「江戸は凄い街ですね」
「全く以てな」
「私達から見ても」
 関西人から見てもというのだ。
「ローマの様に」
「ローマも大火に戦乱にとな」
「色々ありましたが」
 この街は戦乱に巻き込まれることが多かった、ケルト人やスッラ、ゲルマン人にビザンツ帝国それに神聖ローマ帝国と様々な勢力が攻め込んで破壊と略奪の限りをしてきた。だがそれでもだったのだ。
「しかしです」
「まだあるな」
「はい、繁栄しています」
「何度も破壊されてもな」
「そうなっています」
「そして江戸もな」
 この街もというのだ。
「そうだな」
「左様ですね」
「恐ろしい街だ」
「回復力が凄いですね」
「何かあってもな、だがそうならない様にするのが政だ」
 破壊されない様にすることがというのだ。
「結界を張るだけでなくな」
「それに加えて」
「内政もな」
 それもというのだ。
「行ってな」
「大火や水害、雷等にですね」
「対する、そして巨人達が来れば」
 その時のことも話した。
「俺達が倒す」
「そうして街を護りますね」
「民達もな」
「そうしていきますね」
「この街もな」 
 こう言ってそうしてだった。
 英雄は江戸の政もしていった、そのうえでだった。
 実際に江戸を災害に強い街にもしていった、英雄達はそうしたこともしつつ東国攻めの準備をしていった。


第百九十四話   完


                 2021・1・15
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