最終章:無限の可能性
第284話「集いし“意志”」
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「……人の“可能性”、見せてきなさい」
「―――ああ」
短く言葉を交わし、帝も先へ進む。
それとほぼ同時に穴は閉じ、迎撃の“闇”が優奈を襲った。
「今更、その程度で私は倒れないわよ」
理力の閃光が迸り、“闇”を消し飛ばす。
直後に転移し、優奈は大きく距離を取った。
「次にここに来るのは誰かしらね」
一人残った優奈は、イリスの“闇”を警戒しつつも次の来客を待つ。
その目は誰も負ける事なくここに来るのを確信している目だった。
「ああ言った手前、絶対に自己犠牲はしないようにしないとね」
降り注ぐ“闇”の攻撃を、理力の剣で逸らす。
その気になれば迎撃の範囲外まで逃げれるが、優奈はそれをしない。
外で戦い続けるだけでも、イリスの余力を削ぐ事に繋がるからだ。
「それに、我ながらもう自己犠牲は御免被るもの」
かつての戦いで、ユウキ・デュナミスは自己犠牲と引き換えにイリスを封印した。
あの時は手放せない大切な存在がいなかったためにそれも良しとしていた。
だが、今は違う。
優輝も優奈も、大切な存在が多く出来た。
それを守るためにも、悲しませないためにも、自己犠牲だけはしない。
「さぁ、飽きるまで踊り続けましょうか」
“可能性”を見届ける。
そのために、優奈はイリスの“闇”と戦い続ける。
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