ライト プリーズ
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いわ」
何度もライトの指輪を使いながら、ハルトはキャスターの先導の元歩いていた。
時折キャスターは足を止め、壁の文字を読み取る。そのたびに、あった分かれ道を選んだり、隠し扉の位置を割り当てたりしていた。
「なあ、これって俺たち、もしかしてキャスターがいなかったら永遠に迷子になってたんじゃない?」
「みなまで言うな。自分でも悲しくなる」
コウスケとひそひそ話している間も、キャスターは進んでいく。
そして。
「……あれ?」
ハルトは、体に違和感があった。
「どうした?」
「今……なんか踏んだような……」
足元の違和感の正体を探るべく、ライトで視界を照らす。
綺麗に敷き詰められたブロックの一点のみ、意図的に開かれたであろう窪み。
それがスイッチだと、ハルトは認めたくなかった。
そして、ズドンと重い音が背後から聞こえてきた。
「何だ?」
能天気に後ろを向くコウスケ。
ハルトは冷や汗をかきながら、ライトを使う。
「ねえ、こういう古代のダンジョンで出てくるのって……」
ライトで闇を照らし出したその中に現れた。
巨大な、丸い岩。
「やっぱりか!」
「ごめんなさあああああああい!」
ハルトとコウスケは大声とともに駆け出した。
先行していたキャスターとほむらも異常に気付き、一足先に逃げ出している。
「なあ、ハルト!」
「なに!?」
「よくよく考えたら、この岩ぶっ壊せばよくね?」
「ああ、それもそうだな。ナイスアイデア!」
ハルトは走りながらトパーズの指輪を取り出す。ドライバーオンでウィザードライバーを出現させた。
『シャバドゥビ……』
「変身!」
『ランド プリーズ』
「ああ、それって最後まで聞かなくてもいいんだ」
「実は必要なかったりする」
ハルトの前に、魔法陣が出現する。通過し、ランドスタイルになった。
『ドッドッ ド・ド・ド・ドンッドンッ ドッドッドン』
「よし、これなら……」
ウィザードは立ち止まり、、そのままディフェンドの指輪を中指に入れる。
このまま『ルパッチマジックタッチゴー』という音声の中で指輪を使えば、土の壁が現れるはずだが。
『エラー』
「「は?」」
ウィザードとコウスケは一瞬時が止まった。
「……テイク2」
『エラー』
「「何で!?」」
もう巨岩が迫ってきている。
「おいお前戻ってるぞ!」
コウスケの言葉に、すでに自分の姿がハルトに戻っていることに気付く。
ハルトはもう一度変身しようとランドの指輪を使う。だが、帰ってくるのは『エラー』。
「魔力切れ!? あのライトそこまで消費量はないはずなんだけど!」
「み
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