第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その十九
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「特に」
「あんたは別にいらない生活してるしな」
その王馬にサイタマはこう言った。
「だからだな」
「そうだ、金なぞなくともだ」
「生きていけるな」
「剣さえあればな」
その時にというのだ。
「別にな」
「そうだよな」
「刑務所にいても困らないぞ」
ぷりぷりプリズナーの言葉である。
「食うことにはな」
「刑務所にいる方が問題だろ」
ヒムはその彼に真顔で突っ込みを入れた。
「あんた何やったんだ」
「少し性犯罪をな」
「おい、それは駄目過ぎるだろ」
「俺は愛に負けたのだ」
「こんな人もいるか」
「ああ、流石にこいつはかなり特殊だからな」
サイタマはヒムに話した。
「全員こうじゃないぞ」
「そうだとしたらかなり問題だ」
「あとかなりやばい警官も二人いるからな」
「それは誰だ」
「ちょっと心当たりあるかな」
美炭と芥が出て来た。
「そう言われるとね」
「私達のことか」
「そのあんた達だよ」
サイタマは二人に少しむっとして返した。
「言うまでもなくな」
「やはりそうか」
「まあ心当たりあったけれどね」
「ちなみにこの兄さんも実は本来は大悪党だったらしいの」
「どうもね」
ティオネとティオナの姉妹は要を観つつヒムに話した。
「もう聞いているかも知れないけれど」
「元の世界ではそうだったらしいの」
「全く。彩を虐待したり人を殺して何が面白いのか」
その要の言葉だ。
「僕も歪めば歪むものだな」
「この人確かに変なところもあるけれどね」
梨ナの言葉である。
「人を虐待したりとか殺したりはしないね」
「ついでに言うと父さんも母さんもまともな」
「特に親父さんね」
「妹も流産していない」
そのこともないというのだ。
「彩の姉になるが」
「逆に作戦とかちゃんと立ててくれてね」
「頼りになるわ」
ティオネとティオナは微笑んで話した。
「指揮官にもなれるし」
「何かとね」
「戦闘は出来ないが」
それでもとだ、要はまた言った。
「僕は頭脳でスサノオと戦う」
「そのあんたも歪んでいる場合があったか」
ヒムはあらためて言った。
「そうなんだな」
「そうだが今は安心して欲しい」
「歪んでいないか」
「そのつもりだ」
まさにというのだ。
「安心して欲しい」
「それならな、だがプリズナーさんは大丈夫か」
「安心しろ、仲間は美少年でも襲わない」
プリズナーは正直に答えた。
「何があってもな」
「ならいいがな」
「ただよく裸になるだけだ」
「下着は身に着けてくれ」
それはというのだ。
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