130 共闘の約束
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物を入れると、その精霊が出てくるの。例えば火を入れたら炎の精霊が、水を入れたら水の精霊が出てくるの。これで赤軍とか異世界の敵とかと闘ってきたのよ」
「それがか」
「凄い道具ねえ」
「そうだ、皆、こんな手紙来たかしら?」
りえは一枚の紙を皆に見せた。フローレンスとイマヌエルからの手紙であり、異世界に来て欲しいという手紙だった。
「あ、俺にも来たぜ!」
「私も来たわあ」
「僕もだよ」
「アタシにも来た来た」
大野、冬田、長山、まる子は肯定した。
「ごめん、私、貰ってないんだ・・・。それになんて書いてあるの?」
「ええ、たまちゃん、読めないのお!?」
まる子は驚いた。
「ごめんね、まるちゃん」
「そっか、たまちゃんは異能の能力ってのを持っていないのね」
「あ、そうそう、俺達はこういう石を持ってるんだ。さくらも出せよ」
「あ、うん・・・」
大野とまる子は石を出した。
「俺のは草の石で植物を操ったりする事ができるんだ。さくらのは炎の石で火とかを操る事ができるんだぜ。他にも俺達の仲間でブー太郎って奴がいてな、そいつは水の石を持っていて水を操る事ができるんだぜ」
「凄いわね。杉山君が持ってる石みたいね」
りえは杉山の名を出すと大野はムッとした。
(あ、大野君、傷ついちゃったかな・・・?)
かよ子は慮った。
「ああ。まあ、そうだな」
大野は感情を抑えようとした。
「僕はこの眼鏡を貰ったよ。神通力が使えるんだ」
長山は自分が御穂津姫から貰い、名古屋での戦いに使用した道具を説明した。
「私はこれよお、フローレンスさんって人から貰った羽根で空を飛べるのお〜」
「フローレンスさん・・・、フローレンスさんに会った事あるのっ?」
「ええ、そうよお〜」
「私の東京の友達にもフローレンスさんから貰った道具を持っているの。今度異世界での戦いに行く予定だからもしかしたら私達の友達にも会えるかもしれないわね」
「そ、そうだね。あ、それからね、私達の隣町の学校にいる子にも異世界の道具を持ってる子がいるんだ。その子達にもりえちゃんを会わせられたらいいね」
「へえ、手紙にも書いてあったけど、そういう人沢山いるのねっ」
「でも行くのアタシゃめんどいなあ〜」
「さくら、バカ言ってんじゃねえよ。行く行かないとかいう次元の話じゃねえだろ」
「そうよお、私達は元の日常を取り戻すのよお!ねえ、大野君!」
冬田は急に大野の肩を持つつもりでまる子を批判した。
「え?ああ」
大野はわずかに困惑した。
(この冬田さんって子、大野君が好きなのね・・・)
りえは冬田が自分とはまた違う恋をしていると感じた。それに対して自分は杉山に対してどうして素直になりきれず、喧嘩になってしまうのかと気になっていた。
その後
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