130 共闘の約束
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大野は東京の少女との再会を喜んだ。
冬田は一進一退していた。大野はかよ子の家で一体何をしているのかと。その時、長山が現れた。
「あれ、冬田じゃないか」
「な、長山くうん・・・」
冬田は今にも泣きそうな顔だった。
「一体どうしたんだい?」
「大野君が山田さんの家に入って行ったのお・・・。もしかして山田さあん、大野君の事が好きになったんじゃ・・・」
「いや、違うよ、山田は東京の友達が遊びに来てるから呼んだんだよ。僕も呼ばれているんだ。その友達は異世界の杯を持ってるんだって」
「杯い?」
「うん、異世界の道具で山田の杖と同じくらいの強さを持ってるんだって」
「そうなのお?なら私も行くわあ!お願い、私も一緒に行っていい!?」
「う、うん、いいんじゃないか・・・?」
長山は冬田の圧力に押された。長山は冬田を連れてかよ子の家にお邪魔する羽目となった。
「こんにちは」
「あら、長山君、こんにちは」
「こんにちはあ・・・」
「あら、貴女は確か冬田さんだったわね」
「東京から来た友達が来たって聞いてきたのですが」
「ええ、そうよ。上がって」
長山と冬田はかよ子の母に連れられてかよ子の部屋へと向かう。
「かよ子、長山君来たわよ。あと、冬田さんも来てたわ」
「え?冬田さんも?」
かよ子にとって冬田が来たのは予想外だった。
「やあ、山田。途中で冬田と会って連れてって欲しいって言われてさ、連れて来たよ」
「こ、こんにちはあ・・・」
冬田はかよ子の部屋を見る。その場に大野はいた。まる子とたまえもいる。だが、冬田は大野の隣にもう一人、知らない少女がいた。
(こ、この子お・・・)
冬田はまさかこの女子が大野と付き合っているのではないかと邪推した。
「い、いやあ、大野くうん!!」
冬田はその場で泣いてしまった。
「ちょ、ふ、冬田さん、泣かないでよ!」
「だってなんで大野君が知らない女の子といるのよお!これって恋なのお!?うあああん!!」
冬田は泣き喚く。かよ子や長山達はどうしようとあたふたした。りえはその急に泣き出した子を見て、訳が分からなくなった。
「はあ?冬田、お前、何言ってんだ?」
大野が呆れた。
「・・・え?」
「冬田さん、この子は東京から来た友達だよ。別に大野君と付き合ってるわけじゃないよ」
「そ、そうだったのお・・・?」
冬田は泣き止んだ。かよ子はりえに二人の紹介をする。
「りえちゃん、急にごめんね。こちらは長山治君。物知りな男子だよ。で、こっちは冬田美鈴さん。大野君が好きなんだ」
「初めまして、安藤りえです。宜しくね」
「宜しく」
「宜しくう・・・」
りえと長山、そして冬田はお互い挨拶した。りえは自身が持っている杯の説明を長山と冬田に行った。
「それで、これで何か
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