荒んだ城下
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リュカはアルルの言葉を遮って、少女にスリの理由を再度尋ねる。
「そ、そんな事…何だって関係ないだろ………さっさと犯すなり、殺すなり、好きにしなよ!」
リュカは少女の目を覗き込み、優しく問い続ける…
「関係なくは無いよ…どうして君が、こんな事をしなければならないのか…それを知りたいんだ」
そしてリュカは悪臭を意に介さず、少女を強く優しく抱き締める。
「何か力になれるかもしれない…だから、教えてほしい…何故スリをしてるのか…何故そうなってしまったのか…」
リュカの優しさと暖かさに、先程まで人生を諦めていた少女が泣き出した。
「うぇ〜ん……ご、ごめんなさい……私………ごめんなさい!」
そんな少女を抱き締めたまま、リュカは待ち続ける…彼女が泣き止むまで…少女の頭を撫でながら…
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