見滝原遺跡
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いた。
「キャスター。この紋章が、力なのね?」
そう言ったのは、ほむら。彼女もキャスターに歩み寄ってきた。
「そう。先日、ベルセルクの剣がこの世界にあることを知って驚いた。ランサーに奪われてしまったが……だが、ここはまだ……」
キャスターは紋章を撫でる。
「どうなの? 手がかりはあるの?」
ほむらが尋ねた。
キャスターはすぐには答えず、じっと紋章を見つめていた。やがて、
「_______」
意味不明な言語を唱え始めた。
「キャスター?」
驚いているのはハルトとコウスケだけではない。ほむらもまたこの事態は予想していなかったようで、目を白黒させている。
「何やってんだアイツ?」
「俺に聞かないでよ」
コウスケが耳打ちしてきた。
だが、ハルトはどうすることもできずにただ見守ることしかできなかった。
やがて、遺跡が揺れ始める。
「なんだ、地震?」
「オイオイオイ、これ不味いんじゃねえの?」
だが、キャスターは涼しい顔で唱えるのを止めない。どんどん地震が大きくなっていく。
その時、ムーの紋章に光が灯った。
「「「!?」」」
ハルト、コウスケ、ほむらが驚く。
光が強くなるにつれ、揺れも大きくなっていく。やがて遺跡の足場にヒビが走り始めた。
「_________……ムー」
キャスターが、『ムー』という単語を唱えたと同時に、遺跡は崩壊。
足場が完全に崩れ、キャスターを含めて、ハルトたちは遺跡の底へ落ちていった。
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