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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第70話:悪の魔法使いの行軍
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ローブで姿を覆い隠した人物、アルドが手にハーメルケイン・レプリカを持っていた。
その姿を見て、切歌と調は一気に警戒心を露わにした。
「そいつはッ!?」
「例の要注意人物の1人ッ!」
「そう言う事。こいつは僕が相手をしておくから、君らは早く彼女の所へ行ってあげなよ」
「させません!!」
緑の魔法使いが2人を逃がそうとするのを、アルドが阻止しようとする。だがアルドの攻撃を緑の魔法使いは見もせずに防いでいる。
その様子に切歌は、彼に恩を売ってしまった形になった事に対して苦虫を噛み潰したような顔になった。
「〜〜〜〜!? 助けられたとは思わないデスよ!」
「いいよ、別に。楽しければ僕は何だっていいしねぇ」
「ッ! 行くデスよ調!」
「うん!」
緑の魔法使いに促され、その場を立ち去る2人の少女。その後ろ姿をアルドは苦々しく見送り、しかし今はそれどころではないと思い直しハーメルケイン・レプリカを構え直す。
「……まさか、もう新しい幹部がこちらに来るとは思いませんでしたよ」
「ンフフフフフフフ! だって〜、ユウゴ君居なくなっちゃうとミサちゃん困っちゃうでしょ? 大事な大事な仲間だもん。助ける為に動くのは当然だよ!」
アルドは緑の魔法使いの言葉に違和感を覚えた。この魔法使い、同僚の幹部をコードネームではなく名前で呼んだのか?
ジェネシスの幹部は、任命された瞬間過去の名前を捨てワイズマン直々に幹部としての名前を与えられる。それはワイズマンによる洗脳をより盤石にする為のものであり、それ故に他の魔法使いは例え同じ幹部であろうと、過去の名前は知らない筈なのだ。
であるならば、この幹部は一体何故他の幹部の本名を知っているのか?
アルドは急にこの目の前の幹部が不気味になった。この男は得体が知れない。戦闘向きではない自分が、何時までも相手にするのは危険過ぎる。
構えは解かず、しかしじりじりとその場を動き逃げる算段を立てる。情けない話だが、先程不意打ちで喰らった一撃もあって今のアルドは全力で戦えない。勝つどころか足止めすら困難だ。
今の彼女に出来る事は、一瞬の隙を突いて相手の目を晦まし逃げる事――――――
「――――とでも思ってるんでしょ!」
「くっ!?」
出し抜けに目の前に接近してきた緑の魔法使いが、双剣を振り下ろしてくる。アルドはそれに若干遅れながらも反応し、ギリギリのところで防御に成功した。
が、防御した次の瞬間には前方からの重圧が消え去り代わりに再び脇腹に鈍い痛みが走った。
「あが――――?!」
再び蹴り飛ばされ、積み上げられた資材の山に突っ込むアルド。衝撃で資材が崩れ落ち、アルドはその下敷きとなってしまう。
資材の下から僅かにはみ出
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