暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第70話:悪の魔法使いの行軍
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「急ぐデスよ調! 誰も居ない今がチャンスデス!」
金髪の少女が『調』とツインテールの少女を呼び、調はそれに黙って頷く。
と、その時、2人に声を掛ける者が居た。
「貴女達、そこで何をしているのですか?」
「「ッ!?」」
突然呼ばれて、2人の少女は足を止めて驚愕の表情で声のした方を見る。
するとそこには、会場スタッフなのだろうか黒いスーツを着た女性が佇んでいた。年齢は見た感じそれなりに若く見える。雰囲気から未成年ではないだろうが……。
「道に迷ったのですか? それなら外へお連れしますのでこちらへ……」
2人を外へ連れ出そうとする女性を、調はジッと睨みつける。その手が“首から提げたペンダント”に伸びているのを見て、金髪の少女が必死に女性から見えない所で調を抑えつつ前に出る。
「あぁ、えぇ〜っとデスね〜……この子がね、急にトイレとか言い出しちゃってデスね〜! あははは、参ったデスよ〜。あはははは〜……」
「…………そうですか。では近場のトイレまでご案内するので、それが済んだら非常口まで……」
「心配無用デスよ〜!? ここいらでチャチャッと済ませちゃいますから、大丈夫デスよ〜!?」
何とかこの場を誤魔化そうとするかのようにしどろもどろになる金髪の少女。スーツの女性は暫く2人を見て、溜め息を吐くと2人に歩み寄りながら口を開こうとした。
その時、横合いから目にも留まらぬ速さで駆け寄った青年が、2人に近付こうとしていた女性を蹴り飛ばした。
「あぐっ?!」
女性は壁に叩き付けられ、その場に座り込んで呻きながら咳き込んでいる。2人の少女がその光景に驚いていると、青年が2人の方を見た。
「ハロ〜! 切歌ちゃん、調ちゃん、危ない所だったねぇ?」
「ッ!?」
「お、お前はッ!?」
切歌と呼ばれた少女と調の2人は、現れた青年の所業に驚き、次いで彼のやった事を激しく非難した。
「お前、何てことするですか!? 無関係な人に危害を加えるなんて――――」
「え〜? この女が無関係? 何言ってるの2人とも?」
〈チェンジ、ナーウ〉
青年は首を傾げながら、指輪を嵌めた左手をベルトのハンドオーサーに翳して変身した。その姿はメイジだが、仮面や各部の色が緑色をしている。幹部クラスだ。
幹部クラスのメイジに変身した青年は、何時の間にか手に持っていた双剣を構えると未だ座り込んでいる女性に近寄り剣を突き立てようとした。切歌がそれを止めようとするが、それより早く青年の剣が女性に襲い掛かる。
「くっ!?」
瞬間、女性は横に転がってそれを回避すると、スーツに手を掛けそれを引っぺがすように脱いだ。
黒いスーツが舞う中、先程女性が居た場所には頭の天辺から爪先まで黒い
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