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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
踏み込んだアタシは、ボクになる
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ン高めであれやこれや嬉しそうに紫式部に話す菫の様子はまるで、学校であった出来事を母親に話す子供のようだった。
「あの…菫様。"ボク"と言うのは?それに背中のものは…?」
「ボクはボクだよ。それにこっちの方があいつと被らないし良いでしょ?あとこっちはボクの宝物。気に入ったから持ってきちゃった!」
「はぁ…。」
何故一人称をボクに変えたのか、やたらと大きいチェーンソーをどう気に入ったのかは分からなかったが、ともかく2人がテイマーを倒したことは分かった。
「まぁ何はともあれ、テイマーはもう二度と同じことは出来ないわけだな?」
「うん。イリヤちゃんと一緒に壊したもん。ねー!」
「ね…ねー!」
互いに顔を見合わせ、笑顔で頷く2人(イリヤは苦笑い)
イリヤと菫は帰る際、テイマーは生かしたままだが機材は全て破壊したことを尾頭に伝えると彼は納得して撤収することになった。
「殺さんで、ええの?」
「俺達が殺さなくとも、身動きが取れないのであれば運悪くモンスターに食われて苦しく死ぬか、飢えて苦しみ抜きながら餓死するの2択だろ。犯罪者にはそっちの方がお似合いだ。」
「ふふ、せやね…。」
そう言い、重い鉄の扉を閉め、尾頭はそばに転がっていた鎖で取っ手を雁字搦めにするとダ・ヴィンチが待っている装甲車に帰ることにした。
?
数時間後。
廃工場の地下。
「くそっ…くそっ!くそォッ!」
あれからそのまま放置されていたテイマーだが、なんとかここから抜け出すべく悪戦苦闘していた。
「抜けねぇし…いてぇ…どんな馬鹿力だよあのゴリラ女…!」
串刺しにされた足。
鉄筋を抜かなければ自由にはなれないためなんとかして抜こうとするも数時間経った今でもその鉄筋はびくともしなかった。
とても強い力で突き刺されそう簡単には抜けない。
さらに引き抜こうとすれば激痛が走る。
最早テイマーと言った男にはここで死ぬくらいの未来しか残されていなかった。
この廃工場に人が来る可能性自体少ないし、もし通ったとしてもこの地下室に気付くのは奇跡でも起きない限り無理だろう。
さらに男は知らないが、出入口は鎖で雁字搦めにされている為もう二度とここからは出られない。
ここにはもう人は来ない。
そうとしか考えられないが
「おや?何やら随分とひどくやられたようで。」
彼の目の前に、"人"が現れた。
あたかも前からそこにいたかのような、その男は平然とそこに立っていた。
「ア、アンタは!!」
「如何でしたでしょうか?拙僧特製の御札は。」
「そんなことはいい!!早く俺を助けてくれ!!」
「ふむ…レビューは付けてくれないのですね。拙僧、丹精込めて作ったというのに…。」
男はわざとらしく肩をがくりと落とし、
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