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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(2)〜交戦星域首脳会議〜
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と予想されている銀河帝国の軍事侵攻に際し、この非常事態に対応するため、人々が日々広域的に移動している【交戦星域】諸邦間での一層の危機管理体制の連携強化を図るべく、本日ここに緊急会議の開催を呼びかけさせていただきました。 本日は現時点までに判明している最新の情報を踏まえながら、情報交換・意見交換を行った上で交戦星域首脳会議として統一的な方針と同盟市民へのメッセージを取りまとめたいと考えております」
ペイリン首相はジャーナリスト出身らしく流暢な口調で読み上げた。
「それではこの度の臨時会合の主宰者であるヴァンフリート民主共和国元首、モハメド・カイレ閣下よりご発言を」
彼が出席する際には首班が座長となり、元首号には触れない。これもまた政治なのだ。
「出席者各位、および事務局員一同には緊急の招集にお集まりいただきありがたく思う。
率直に述べるがヴァンフリートへの援軍が必要だ。帝国軍にヴァンフリートを明け渡すわけにはいかない。どうか我が国のみならず自由惑星同盟全体の為にも各位それぞれ苦しい中であろうが、どうか御援助をいただきたい」
拍手が響く中、カイレは一礼して着席する。
「ありがとうございます、カイレ閣下。それではこの度の首脳会議に先立ち、実務者会議関係の報告書を――」
そして【交戦星域】首脳会議がいよいよ始まった。ハイネセンポリスにいる人間の尻を蹴るためにはるか数多の星の向こうにあるパランティアで――これもまた政治力学の方程式である。
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