第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その十六
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「食べるのよ」
「ではな」
「試しに食べてみてね」
こう言ってヒムに食べさせる、ヒムはその豆腐冷奴のそれを食べた。そして一口食べてからエルナに言った。
「確かに癖がなくて美味いな」
「そうでしょ」
「幾らでも食えそうだ」
「それがお豆腐なのよ、身体にも滅茶苦茶いいから」
「どんどん食っていいか」
「そうしてね」
エルナも言いつつ食べる。
「本当に美味しいから」
「あと納豆もありますけれど」
将馬はうどんを食べつつこの食べものの話をした。
「あれはかなり」
「癖があるからね、納豆は」
「そうよね」
ドロシーとレオナが言った。
「匂いが凄くて」
「糸も引いてるし」
「あれを出すことは」
「ちょっと難しいね」
「あれは食べものか」
ギルサンダーは目を顰めさせてうどんを食べながら言った。
「最初本気で思った」
「腐ってるってな」
「お前も思ったな」
「ああ、何で腐ったもん出したってな」
ハウザーも言った。
「本気で思ったぜ」
「そうだな」
「けれど食ってみたらな」
「それが案外美味い」
「そうなんだよな」
「これがな」
「その納豆も食ってみたいが」
ラーハルトは真顔で言った。
「今出せるか」
「そっちはないです」
恵が答えた。
「本当に癖が強いですから」
「だからか」
「皆さんにはまだ早いと思いまして」
「そうか」
「まあね。納豆ってご飯に凄く合うけれど」
ステラもこう言う。
「はじめてだとね」
「癖が強過ぎるからな」
郁美が続いた。
「確かに美味くて栄養もすげえけれどな」
「あの外見と臭いはね」
「とんでもねえからな」
「ですが本当に身体にいいですからね、納豆は」
シンクも言うことだった。
「食べて損はないです」
「損はなくてもあの匂いは凄いです」
モモカも困った顔で言う。
「私も驚きました」
「モモカさんもそう言われますね」
「どうしてもね。けれど自裁に食べたら」
モモカはこうも言った。
「美味しいから」
「いいですね」
「とてもね」
「一体どんな食べものかしら」
興味を持ったのはレオナだった。
「ちょっと食べて確かめたいわね」
「見て驚いて後悔しないならいいですが」
真が応えた。
「そのこと約束出来ますか?」
「ええ、二言はないわ」
レオナは即座に約束した。
「私にもね」
「それじゃあ次のお昼の時に」
「その納豆をなのね」
「持って来ます」
真も約束した。
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