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リュカ伝の外伝
天使とラブソングを……?(第13幕)
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います!」

「そうだねぇ……ピエッサちゃんの傍には、練習しない奴が居るもんねぇ。はぁ〜(溜息)」
ん、拙い話題だったかも。
確かに頭に思い浮かんだのはマリーちゃんだけど。

「練習しない……って、あのマリーって()? 確かに、何時(いつ)まで経っても下手よね、あの娘」
「そ、そんな事ない……事も無い(小声)……わよ。マ、マリーちゃんはマリーちゃんなりに……その……あの……い、良い()なの!」

「いやいやピエッサちゃん。良いよ無理しなくて。アイツは根性がねじ曲がってるからね」
「……………う〜〜〜〜っ(汗)」
否定できない……もう話題を変えたい!

「……陛下は彼女(マリー)の事を詳しく存じ上げてるのですか? ま、まさか……妾さんのお一人……!?」
「いやいやいや、違う違う違う! アイツに手を出したら、リュリュがブチ切れる。それに性格面が僕の好みとは真逆!」

「そ、そうですか……失礼な事を言ってしまい申し訳ございません」
まぁ陛下の反応としては、そうなるわよねぇ……
まさか『娘だ』なんて言えないだろうし。

「アイツはね、僕とビアンカの娘なんだ」
「「……え!?」」
言っちゃうのぉぉぉぉぉ!?

「そ、そうだったのですか! わ、私ってば姫様に対して失礼な言動を!!」
ですよね、ですよねぇ!
性格がアレでも姫様になるんですもんね!

「あぁ、そこは気にしないで良いよ。僕とビアンカの娘ってだけで、王位継承権は無いからお姫様扱いしなくていいよ。だから『下手は下手』・『音痴は音痴』とハッキリ言ってくれた方が助かる。まぁでも、テロとかの対象にならないように、わざわざ僕の娘である事は口外しないでね……それで人気が出て、それを実力だと勘違いされても嫌だから」

「解りました。この件は口外致しません……ただ気になるので伺いますが、宰相閣下は存じ上げてるのですか?」
「勿論存じてるわアイリーン。何せその事を前提に私を関わらせたんですから」

「まぁそういう事。仕事上グランバニア王家に関わらざるを得ない連中で、地位の高い者はほぼほぼ知ってるよ。地位が低くても関わってる仕事内容の所為で知ってる奴も居る。何所までの人間が知ってるのかを説明するのは面倒臭いから、基本的にあの娘は王家()とは関係ないとしておいて……性格的に王家の恥だから」

「了解致しました……陛下も大変ですね」
「うん……子育てって難しいよ。多くは望んで無いんだけど、強烈に面倒な性格の娘が二人も居る。どうしてこうなったのか……?」
え゛……もう一人居るんですか、あんなのが?

「あ、そうだピエッサちゃん。今回の件……ラインハットの田舎の件の事だけど……アイツ(マリー)には秘密ね。手伝う気も能力も無いクセに、カタチだ
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