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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第4話 訪日!日本世界との邂逅!!
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緊迫感があった。千堂は外交の素人故に理解できていないが、本位とブラック将軍は分かっていた。この一連の流れの間にどれだけ相手に差をつけるかで、これからの会談が有利に運ぶかを。


写真撮影が終わると、日本側と使節団は車に乗り込み、首相官邸に向かった。
首相官邸に到着すると、使節団一行は会議室へと通された。
両者が向かい合う形で長机に向かい、本格的な会談が始まった。



「改めて自己紹介を。私は日本国総理大臣、本位慎三です。この度は異世界から遠路遥々お越しいただきありがとうございます」


そう言うと本位は頭を下げた。
本位は早々にブラック将軍が油断ならない御仁であると感じ取っていた。
目つき、風格、出で立ち…どれをとっても鋭く、大きなものだったからだ。正に歴戦の戦士という感じがした。



対するブラック将軍は―。




(何だ?この脆弱な男は?)


失礼ではあるが、そう思っていた。
事前に仕入れていた情報によると彼の眼の前にいる男はこの国の舵取りをするリーダーであるはずだ。にも関わらずブラック将軍からすれば、本位にはリーダー然としたオーラが感じられなかった。
しかし外交の場であるが故にそれを面に出すことはなかった。


「では、こちらも改めて自己紹介をさせてもらう。吾輩はショッカーより派遣された、ブラックだ。ゲルダム州…この世界で言うアフリカ大陸で行政長官を任されている」


ブラック将軍の言葉で日本側は改めて、ショッカー世界が世界統一されている事実を再認識した。
本位は驚いてばかりはいられないと、世間話を続けた。もう少し、ブラック将軍の人となりを観察しようと思ったのだ。


「すでにご存知とは思いますが、我が国としては貴方方の世界との友好を発展させ、国交を結びたいと考えています」


「ああ、我々、ショッカーも同じだ。そして国交開設の暁にはあらゆる技術支援も行う所存だ。既に確約しているナノマシン技術や感染症特効薬はその前段階だ」


「存じております。その寛大な贈り物には感謝してもしきれません」


本位とブラック将軍は双方の代表として目を逸らさず、穏やかな口調で語っている。
そんな中、ブラック将軍は切り出した。


「……しかし、時に我々の友好を邪魔したい者達もいるようだな。マスコミだったか?我々に対して有る事無い事を言っているそうではないか」


「…!!!!」


突然の爆弾発言に本位は一瞬、ポーカーフェイスを崩した。これには予想外だったようだ。まるで考え直すように、数秒ほど沈黙した後、本位は口を開いた。
  

「…我が国では報道機関に報道の自由を認めています。それが、たとえ間違ったものであっても政府が強制的に訂正させること
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