第4話 訪日!日本世界との邂逅!!
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隊アルヌス基地に入った。何人かの自衛官が見物する中、車を降りた。
「お待ちしておりました。私は日本国で外交官をしております、菅原浩治と申します。今日一日、皆様の付添をすることとなっています」
そう言うと菅原は使節団一行を門の方へと案内した。アルヌス基地もオ・ンドゥルゴ基地と同じように門をドーム状の建造物で覆っていた。
建物の中に入り、門を潜った。ようやく使節団は日本世界へとたどり着いた。
ドームを出た彼らを迎えたのは、12月の冬の冷たい空気と昼間の銀座の街並みだった。使節団は首を左右にキョロキョロさせながら、初めての日本国の地を目に焼き付けていた。
この世界において日本は先進国の部類には入るが、ブラック将軍や千堂らショッカー側の世界の人間には東京の街並みはややレトロに感じる。
「来たぞ!ショッカーの使節団だ!!」
「おい!フラッシュを炊くな!写らないだろ!」
「こっちを向け!!」
そう喚くのは日本国内のマスコミ達だ。各国のメディアや使節団の前だというのに醜態を晒していた。
使節団員達に各国のカメラやテレビ中継のクルー達が一斉に砲列を向ける中、ショッカーの使節団と日本の交渉担当の菅原を始めとした外交官、そして日本国の代表である本位総理を始めとする数人の閣僚が銀座の門の前に降り立った。
本位はカメラやテレビに手を上げ挨拶し、使節団も総理に倣って手を上げる。
本位はブラック将軍に近寄り、話しかける。
「長旅お疲れ様でした。私が日本の総理を勤めている本位です。改めて、ようこそ日本へ。歓迎いたします」
「こちらこそ、お招きいただき感謝する。本位首相」
ブラック将軍は首相と握手するとマスコミのカメラの方を向いた。
するとマスコミ席からパシャパシャと絶え間ないシャッター音と光が起こる。
それを見て、千堂は思った。
(さすがはブラック将軍。こちらの友好振りを日本や第三国に印象付けているのですね)
千堂が感心する中、ブラック将軍の目線がチラリと千堂の方へ移動した。
(さぁ、千堂。親善大使としての初仕事だぞ)
そう言っているように感じた。
千堂は内心慌てつつも、冷静な素振りで本位の元へ近寄り、手を差し出した。
「この度、親善大使に就任しました千堂印一です。これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、千堂氏。炎龍との戦闘の際は我が自衛隊と共闘してくださり、感謝します」
この時、既に日本とショッカーの外交戦が始まっていた。一見、これらは取り留めのない会話に聞こえる。しかし、片や一国の首相として、片や使節団の全権委任者として、向かい合う相手の器や人となりを確かめているのだ。
さらに、それと同時にどこか
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