第4話 訪日!日本世界との邂逅!!
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『強硬派が事実上の壊滅!』
ブラック将軍ら使節団はその報せを出発直前に聞き、衝撃を受けた。
「壊滅!?強硬派が?」
「朗報じゃないですか!これで対日外交に専念できる!」
メンバーの殆どは両手を上げて喜ぶ。今後、日本世界と平和的な交流を行う上ではどうしても強硬派が邪魔になるからだ。
しかし、使節団長を務めるブラック将軍だけは考え込むような姿勢を見せた。
「そうか、強硬派が壊滅か。それはそれは…」
「どうされたのです?強硬派が壊滅したことが喜ばしくないのですか?」
千堂はブラック将軍に不安そうに尋ねた。
「いや、喜ばしい限りだ。しかし…いや、予定通り切り出すだけだ」
「?」
どういう意味なのか気になったが、千堂はその先を深く追求することはしなかった。相手は畏れ多くも大幹部だからだ。
……千堂が、その言葉の意味を理解するのはそれから数時間後の対日会談のことだった。
「……いよいよ訪日ですね。正直、戦闘開始直前のようです」
「フッ、外交もある種の戦いだからな。
…それよりもどうしたのだ、千堂よ。やけに震えているではないか。緊張しているのか?」
僅かな身体の震えに気づいたブラック将軍は千堂を見つめる。
「ハハ、まさか。武者震いですよ。これも将軍の仰る通り、外交が戦いである故に身体が反応しているのでしょう」
千堂は冗談混じりにそう言った。
しかし、今でこそ千堂は日本世界に対して武者震いを起こしているが2,3日前までは別の意味で震えていた。
きっかけは数日前の打ち合わせ時に貰った報告書を読んでからのことだった。
千堂はオタクとまではいかないが歴史好きという部類に入る。少し前に博物館でレレイ達に大幹部達の『偉業』を語ってみせたのがその証拠だ。
そんな千堂からすれば、日本世界の情勢が書かれたこの報告書はとても興味深い代物だ。ショッカーの加護を受けていない世界がどんな歴史を歩んだのか、どうなっているのか知りたかった。
公私混同をしていることを反省しつつ、読み始めた彼は戦々恐々とした。
日本側の世界は混沌、いや、なんなら地獄と言った方がいいかもしれないものだったからだ。
まずは日本国。
日本国は自由主義陣営に属しており、民主主義によって自由と平等な社会を実現するという大義を抱えている国だ。
全体主義的なショッカー世界に生まれ育ち、それこそが至上と考える千堂からすれば、これを国是としてありがたがる日本人の気持ちすら理解できるものではなかった。
確かに、誰もが平和と豊かさを享受できるのは素晴らしいことだとは思う。しかし、ここ数年間の日本の現状を鑑みるに民主制を採っているばか
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