『南十字星』
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『「星に願いを」っていうけど星は願いなんて叶えないし、星は死人の為のものなんだろ?』
澄んだ瞳でそう言う君は本当に綺麗な心で、一緒に居る事が間違いなんだと痛感する日々だった。
あの頃の僕達が誰を頼れて誰に手を伸ばせただろう。
例え躰が穢れても心は綺麗なままの君と違って僕は。
君が一番星を指差して『南十字星ってどんな星なんだろうね。南に行かないと見れないのかな?』って。
僕は南十字星って言葉を産まれて初めて耳にした瞬間だった。
君との時間は永遠に美しいまま在り続ける。
そんな事を[南十字星]という看板の前で思い返していた。
そして別人として店内に入り1日が始まった。
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