第0楽章〜無題〜
第0節「キャロルのバースデー2021」
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そして──
「キャロル……」
忌城の陰より、少女を見つめる小さな影が一つ。
少女と瓜二つの外見をした写し身は、少女が眠っている時に呟いた言葉を知っている。
『消えないで……消えないで……』
玉座に響き、闇へと吸い込まれていった小さな哭き声を……彼女だけが聞いていた。
3月3日。
日本では桃の節句とも呼ばれるその日は奇しくも、ただの村娘である事を棄てた少女が、この世に生まれ落ちた日であった。
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