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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十四話 誰が強いの?2
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ワードメンバーは怯む事は無かった。
だが、その映像を機動六課の司令室で目にしたヴィータの表情は一変した。
それまでは厳しい目つきだったのが、突然動揺し、青ざめている。
「ヴィータ副隊長?」
ヴィータの様子がおかしくなった事に、グリフィスが気づく。
その小柄な身体が、僅かに震えている。
「……何でもねぇ。ちと嫌なもんを思い出しただけだ」
強がっているのは、誰の目にも明らかだ。
ヴィータの脳裏には、8年前の撃墜事件の事が再生されていた。
なのはの側にいたヴィータが、一瞬だけ見たアンノウン。
すぐに姿を眩まし犯人は分からず終いだったが、目に焼き付いたあのクモのような足は忘れる筈がなかった。
(アレじゃねぇ……だが、あの足は!)
「ヴィータ……」
ギリッと歯を食いしばるヴィータを心配そうにはやてが見る。
あの撃墜事件の後、ヴィータは自分を責めていた。
夜寝ている時に何度もうなされていたのを、はやては間近で見ていた。
なのはが復帰してからも、暫くは続いていた悪夢。
はやては、それがまた蘇ったのではないかと思ったのだ。
「……悪りぃ、はやて部隊長。大丈夫だ。それよりフォワードに指示を」
無理をしているのは分かったが、今は現場に向かうフォワードを優先しなくてはいけない。
ヴィータも、はやてもそれは理解している。
「フォワードチーム、こちらロングアーチ」
はやてが先行しているフォワードに指示を出す。
「こっちからはライトニング1、2が緊急出撃する。みんなは、そっちの状況確認とガジェットの迅速な撃破。108部隊や近隣の武装隊も警戒に当たってくれる。スターズ1からは?」
はやては後ろに控えているなのはを促す。
「スターズ1からフォワードチームへ。AMF戦に不慣れな他の武装隊員達にガジェットや危険対象をなるべく回さないように。こんな時の訓練だよ。5人でしっかりやってみせて」
「「「「「はい!」」」」」
なのはの叱咤激励を受け、5人の声がそろう。
「じゃあ行くわよ!」
ティアナの気合いに、
「「「「おう!」」」」
アスカ、スバル、エリオ、キャロが応える。
セットアップを完了させ、5人は現場に向かった。
地下通路。
ボディスーツを身につけた二人の少女が、管理局の動きを察知していた。
「あーらら、動き速いなぁ」
無機物の中を泳ぐように移動できる少女、セインがモニターに映る光点を見て眉を寄せた。
「機動六課だっけか?例の部隊が出てきちゃったよ。どーしよ、クア姉」
セインは通信でクアットロに助言を求める。
「そーねぇ。今ここでプチッと潰しちゃってもいい
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