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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第283話「消えぬ“意志”の炎」
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から逃げ回りながらの挟撃。
 それ自体はレイアーにダメージは与えられなかった。
 だが、二人を追いかける極光がレイアーの視界を塞ぐ。

「やるわね。でも―――」

 “意志”か“性質”で相殺しない限り追い続ける極光。
 それを躱しながらも反撃してきたなのはとフェイトを、レイアーは素直に称賛した。
 その上で、さらに追撃しようとして……殲滅魔法で阻止された。

「―――私達を忘れてもろては困るで……!」

「まだ生きていたのね……!」

 “性質”を籠めた一撃だった。
 普通に食らえば“領域”が破壊され、倒れるはず。
 だというのに、はやてはボロボロながらもレイアーに反撃を繰り出していた。

「“穿矢-壱式-”!」

「この角度で……こう!」

 さらに、矢がいくつも放たれる。
 それらの矢はレイアーには当たらず、すずかの展開した氷に命中する。
 そして、反射した矢が改めてレイアーへと向かい、複数の矢が同時に着弾した。

「ちぃ……!」

「させないわ!!」

 改めてはやてをもう一度狙おうとするレイアー。
 だが、転移後の攻撃をアリサが防ぐ。
 
「(諦めないどころか……さらに強くなっている……!?)」

 アリサを蹴って吹き飛ばし、間合いを取る。
 そこで、気づいた。

「はぁッ、はぁッ、はぁッ……!」

「これで、全部相殺……!」

 なのはとフェイトを追尾していた極光が、その二人によって相殺されていた事に。

「っ……!」

 レイアーは戦慄する。
 人間の“意志”一つで、ここまで力を発揮できるのかと。
 それだけで、理力の攻撃を相殺できるのかと。
 認めたくない現実を前に、戦慄していた。

「(諦めずに強くなる……そんなの、まるで私……いえ、あいつの―――)」

 そこまで思考して、レイアーは奥歯を“ギリィッ”と鳴らす。
 寄りにもよって、憎んでいるユウキと似ていると思ったのだ。

「ふざけるなッ!!」

 力任せに理力で薙ぎ払う。
 防ごうとした、躱そうとしたその一切を無視して極光に呑みこむ。
 
「ッ……!」

 だが、健在。
 なのは達は攻撃を耐え抜き、ボロボロながらもレイアーへと攻撃を伸ばす。

「くっ……!?」

 はやての殲滅魔法が退路を断ち、アリシアの矢がレイアーに迫る。
 先ほどと同じようにすずかの氷で反射し、複数の矢を同時に炸裂させた。
 さらに、氷も氷柱となってレイアーを襲う。
 そのどれもが、“外れる可能性”を持っていない。

「はぁッ!!」

「ッ―――!?」

 アリシアとすずかの攻撃を凌ぎきった障壁に罅が入る。
 フェイトによる神速の一撃だ。
 加え、間髪入れずに放た
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