最終章:無限の可能性
第283話「消えぬ“意志”の炎」
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そこよ」
「ぁぐッ……!?」
さらにはカウンターに合わせたカウンターを食らい、吹き飛ばされた。
「……一応意見を聞きたいけど、どう思う?」
「そやな……漠然とやけど、誘導されとるな」
「私も同感だよ。アリサちゃん」
それでもなお、食らいつく事でなのはが時間を稼ぐ。
その間に、はやて達はお互いに違和感を共有する。
「戦局そのものを誘導されてる。多分、なのはも気づいているはず……」
「“可能性の性質”の応用……と言うより本来の使い方だろうね……。有利になる“可能性”が高い行動を選び取ってるんだと思うよ」
平行世界の自分達の知恵も合わさり、それが“性質”の影響だとすぐに見破る。
そう。これが“可能性の性質”の力だ。
戦局において、有利になる“可能性”が高い行動を選び取れる。
“可能性”を手繰り寄せるという優輝の使い方は、応用の方なのだ。
こちらが本来の使い方であり、故にこそ破りにくい。
「ッッ!」
「フェイト、行くわよ!」
「うん……!」
なのはが再び吹き飛ばされる。
それを見てアリサとフェイトが再び前に出る。
アリシアもそれに合わせて支援に回った。
「なのはちゃん」
「言わなくてもわかるよ。……“性質”で誘導されてるんだよね?」
「っ、さすがやな、なのはちゃん。それで、打開策はなんやあるんか?」
後退したなのはは、そのまますずかとはやてに合流。
状況を説明しようとするすずかだったが、なのはも既に理解していた。
「……ないよ。少なくとも、直接対処できる策なんて」
「じゃあ、どうやって……」
「裏を返せば、間接的には対処できるんやな?」
「そのためにも、皆で頑張らないとだけどね」
なのはがそういうや否や、フェイトとアリサが吹き飛ばされてくる。
それぞれ武器を支えに着地し、二人を庇うようにアリシアがフォローする。
「動きながらでええ。その策、聞かせてぇな」
「策って程、複雑じゃないよ。……強い“意志”で、相手の“可能性”を狭めていくって事だけ。後は全部実力勝負だよ」
有利になる“可能性”が高い行動を取る。
裏を返せば、有利になれる行動が存在するという事。
なのはが言いたいのは、その“有利になる行動”を全て潰すという事なのだ。
そこまで持っていくのに、当然根気と実力が必要だ。
「……結局は、戦闘に勝つだけなんやな」
「シンプルに言えばね」
「ええよ、ここに来て単純なんはむしろありがたいわ」
そこまで会話して、意識を戦闘に戻す。
その間、ずっとアリサとフェイトが前衛を務めていた。
アリシアだけでなくすずかも支援に向かい、その上で圧
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